2020年 2月4日 タネツケバナ |
タネツケバナ Cardamine scutata〈種漬花〉(アブラナ科 タネツケバナ属) 花期は1〜6月。 水田や畑、道ばたなどに多い越年草、ときに一年草。 茎は下部から枝を分け、多少毛があり、高さ10-30cmになる。 葉は羽状複葉で、全長は2.5-9cm。 根出葉はロゼット状になって茎葉よりも大きいが、 一年草の生活型のものでは小さく少ない。 小葉は1〜8対あり、長楕円形〜円形、欠刻状の鋸歯があるか、 茎葉ではときに全縁に近く、無柄か有柄、頂小葉はやや大きい。 花期は3〜5月。 萼片は長楕円状卵形、紫色を帯び、長さ約2mm。 花弁は白色、倒卵形で長さ3-4mm。 長角果は線形、長さ1-2cm、幅は約1mm、無毛で、直立する。 種子は1列、広卵形で、長さ約1mm。 北海道〜琉球にあり、東アジアからヒマラヤにかけての暖温帯と、 東南アジアの高地に分布する。 和名は〈種漬花〉で、稲の種籾を水に漬けて、苗代を作る準備をするころに 花が咲くことによるという。 − 改訂新版「日本の野生植物4」 − 【@を拡大しました】
タネツケバナを前回書いたのは2007年でした。 ほかのタネツケバナ属 (アキノタネツケバナ ・オオバタネツケバナ ・オオケタネツケバナ ・ミチタネツケバナ ・ コタテツケバナ) を理解して、やっとこのたび、書く気になったのです。 タネツケバナは、ほぼ1年中花が咲いていると思っていましたが、今年、1月1日には未開化で、 ずっとタネツケバナとしていたのはアキノタネツケバナで、この方がずっと多いと分かりました。 図鑑にある、花期が遅い『タチタネツケバナ』を探してみようと思っています。, ※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、 学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。 ※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。 |