2017年 3月21日  オオケタネツケバナ



10年以上前に友人にニシノオオタネツケバナを教えてもらいましたが、
図鑑になく、ネットで調べて、ニシノオオタネツケバナの日記を書いてきました。
このたび出版された「改訂新版 日本の野生植物4」の記述に従って、
オオケタネツケバナの変種「ニシノオオタネツケバナ」とせず、
植物名を「オオケタネツケバナ」に変更いたしました。

【@3月14日に林縁で開花確認し、図鑑4巻に記載されるのを期待し、待ちました】
17.3.14 撮影

         オオケタネツケバナ Cardamine dentipetala
          〈大毛種漬花/別名ニシノオオタネツケバナ・マルバノコンロンソウモドキ〉
                       (アブラナ科 タネツケバナ属) 花期は 3〜6月。
        オオバタネツケバナに似ているが、
        茎は基部から直立し、葉には長い柄があり、小葉は縁に毛があり、
        頂小葉は側小葉よりはるかに大きく円形〜広卵形、
        花は大きく、花弁は長さ4-6mm、
        長角果は斜上してつき、2.5-3cmと長く、毛があることが多い。
        オオバタネツケバナよりは乾きぎみの場所を好む傾向がある。
        西日本のものは長角果が無毛であり、
        ニシノオオタネツケバナとして分ける意見もあるが、
        東日本でも場所によっては無毛のものが多い。

【A葉には長い柄があり、頂小葉は側小葉よりはるかに大きく円形〜広卵形
17.3.14 撮影
                                 
【B花は大きく、花弁は長さ4-6mm
17.3.14 撮影

【Bを拡大しました】
17.3.14 撮影

【C長角果は斜上してつき、2.5-3cmと長く、毛があることが多い
17.3.14 撮影

【Cを拡大しました − 短毛が確認できます】
17.3.14 撮影

【D写真展に展示のニシノオオタネツケバナ】
13.5.3 撮影

【Dを拡大しました】
13.5.3 撮影

 あいまいのままだったニシノオオタネツケバナが権威ある図鑑に書かれ、すっきり。
 これで、長角果の毛の有無を気にしなくても良いのです。


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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