12月6日 ユズリハ・クスドイゲ
ユズリハ〈譲葉〉(ユズリハ科) 花期は4〜5月。 新葉が開いてからあとを譲るように古い葉が落ちることからこの名がある。雌雄別株。山地に生える高さ10mになる常緑高木。葉は互生し、葉身は長楕円形〜倒披針形で、ふちは全縁。革質で表面は光沢があり、裏面は白色を帯びる。前年枝の葉腋から長さ4〜12pの総状花序を出す。果実は 。長さ8〜9oの卵状楕円形で、11〜12月に藍黒色に熟し、表面は粉をふく。 秋吉台に多いユズリハは、雄株が断然多いので、果実がなっている木を見る機会が少ないのですが、今年はたくさんなっています。 画像の株は、春に花を撮ったのとは別の場所の大木です。 【ユズリハの果実】 【こんな時もありました―ユズリハの雌花】 遠くからでも分かる派手な雄花序と比べたら、ひっそりと咲いた感じでした。 【クスドイゲ】 海岸の岩場や山地の岩礫地に生える高さ3〜5mになる常緑低木〜小高木。雌雄別株。 樹皮は灰褐色で若木はなめらかだが、太い木では縦に浅く割れ、不規則にはがれる。枝分かれした刺がある。 葉は互生。長楕円状卵形〜広卵形で、先は鋭くとがり、ふちには鋸歯がある。葉腋から短い総状花序を出し、直径2〜2.5oの黄白色の花をつける。花には花弁はなく、4〜5個の萼片がある。果実は液果。直径約5oの球形で、10〜11月に黒く熟す。 クスドイゲの花は、ユズリハより4ヶ月遅く咲いたのに、果実は同じ時期に熟すのですね。 【上の画像を拡大しました】 【こんな時もありました―クスドイゲの雌花】 8月の日記に載せた雄株は、根元から切られて、今はありません。 観光地なので、茂った木は見苦しいと判断された結果しょうか。 |