1月10日  タラヨウ・コガマ

        タラヨウ          06.1.10 撮影
   
 タラヨウ〈多羅葉/別名モンツキシバ〉(モチノキ科 モチノキ属) 花期は5月。
 暖地の山地に生える高さ10〜20mになる常緑高木。葉裏に細い棒で字や絵を書くと、その跡がすぐ黒くなるので、インドで経文を書くのに利用された貝多羅樹(ヤシ科)になぞらえて多羅葉の名がついたといわれる。雌雄別株。葉は互生し、長楕円形で、厚くて表面は光沢がある。前年枝のごく短い短枝に黄緑色の花を多数つける。花は直径約8o。果実は核果。直径約8mmの球形で、11月に赤く熟す。


 林のふちにタラヨウの様子を見に来たら、高いところに赤い果実がなっていました。ここでは雄花しか見ていないのに、気にしないで撮って帰ってから、「あれ?変!」と、今日再び。
 なんだ、高さ10mくらいの木が並んで2本立っていたのです。
 派手な雄花が目の高さ近くで咲いていたのに気を取られ、すぐ隣りに生えている雌株に気づかなかったのです。                                       
 06.1.10 撮影
 
  【こんな時もありました―雄花序ですが】  
05年5月9日の日記から)    05.5.9 撮影

今年、必ず雌花を撮りますね。

【コガマ】
06.1.9 撮影

 コガマ〈小蒲〉(ガマ科 ガマ属) 花期は7〜8月。
 池や沼、川のふちなどに群生する高さ1〜1.5mの多年草。葉は幅約1pの線形で、暑くて無毛。茎の先に円柱形の花穂をつける。下部は雌花穂で長さ7〜10p、そのすぐ上に雄花穂が接してつく。雄花穂は長さ3〜5p。
 

 ガマの仲間の花粉は漢方で蒲黄と呼ばれ、古くから止血剤に使われたそうで、「因幡の白兎」で、皮をはがれて赤裸になったウサギが、大国主命に教えられてくるまったのはガマの花。
 つまり、ウサギはガマの花粉で傷を治したのであって、この真っ白いガマの穂綿ではなかったのですね。
                                                       
【こんな時もありました】
05.8.19 撮影

雄花穂は枯れ、雌花穂がいわゆる「ガマの穂」になっています。

【こんな時も・・・花期のコガマ】
05年7月21日の日記から) 05.7.21 撮影

上の茶色の部分が雄花穂、下の緑色の部分が雌花穂。
この緑色の部分が果穂になりました。