1月10日 タラヨウ・コガマ
タラヨウ〈多羅葉/別名モンツキシバ〉(モチノキ科 モチノキ属) 花期は5月。 暖地の山地に生える高さ10〜20mになる常緑高木。葉裏に細い棒で字や絵を書くと、その跡がすぐ黒くなるので、インドで経文を書くのに利用された貝多羅樹(ヤシ科)になぞらえて多羅葉の名がついたといわれる。雌雄別株。葉は互生し、長楕円形で、厚くて表面は光沢がある。前年枝のごく短い短枝に黄緑色の花を多数つける。花は直径約8o。果実は核果。直径約8mmの球形で、11月に赤く熟す。 林のふちにタラヨウの様子を見に来たら、高いところに赤い果実がなっていました。ここでは雄花しか見ていないのに、気にしないで撮って帰ってから、「あれ?変!」と、今日再び。 なんだ、高さ10mくらいの木が並んで2本立っていたのです。 派手な雄花が目の高さ近くで咲いていたのに気を取られ、すぐ隣りに生えている雌株に気づかなかったのです。 【こんな時もありました―雄花序ですが】 今年、必ず雌花を撮りますね。 【コガマ】 池や沼、川のふちなどに群生する高さ1〜1.5mの多年草。葉は幅約1pの線形で、暑くて無毛。茎の先に円柱形の花穂をつける。下部は雌花穂で長さ7〜10p、そのすぐ上に雄花穂が接してつく。雄花穂は長さ3〜5p。 ガマの仲間の花粉は漢方で蒲黄と呼ばれ、古くから止血剤に使われたそうで、「因幡の白兎」で、皮をはがれて赤裸になったウサギが、大国主命に教えられてくるまったのはガマの花。 つまり、ウサギはガマの花粉で傷を治したのであって、この真っ白いガマの穂綿ではなかったのですね。 雄花穂は枯れ、雌花穂がいわゆる「ガマの穂」になっています。 【こんな時も・・・花期のコガマ】 上の茶色の部分が雄花穂、下の緑色の部分が雌花穂。 この緑色の部分が果穂になりました。 |