コガマ〈小蒲〉 花期は7〜8月。
池や沼、川のふちなどに群生する高さ1〜1.5mの多年草。葉は幅約1pの線形で、暑くて無毛。茎の先に円柱形の花穂をつける。下部は雌花穂で長さ7〜10p、そのすぐ上に雄花穂が接してつく。雄花穂は長さ3〜5p。
昨日、2カ所の湿地でコガマを見つけました。
でも、パソコンで葉の幅を1pに拡大して花穂を見てみたら、コガマにしては雄穂が長いようなので、今日、もう一度確かめてきました。
【上の画像を拡大しました】
この花穂は、雌(下側)が10p、雄(上側)が8pありました。
葉 の 幅 雌穂の長さ 雄穂の長さ
ガマ 1.5〜2p 10〜20p 7〜15p
コガマ 0.5〜1p 7〜10p 3〜5p
ヒメガマ 0.5〜1p 6〜20p 10〜30p
「上の計測値はもちろんかなり変わるわけで、判定のしにくい時は花粉を顕微鏡で見る。
コガマの花粉は1つずつ離れているのに対し、ガマの花粉は4個ずつ一塊りになって離れない」
顕微鏡の出番です。
“秋吉台のやまんば”さんにお願いしたら、何と、「『○○だったよ』と結果を聞くよりも、実際に見た方が面白いでしょう?」と、実体顕微鏡持参でつき合ってくれました。
2つの雄穂から採った花粉を見せてもらったら、どちらもパラパラと離れていました。
この2カ所でガマ科の葉を見つけていましたが、ヒメガマが咲いた時にはまだ花穂が出ていなかったので、昨日「もしや?」と来てみたら花穂が。
先に、ほかの場所でガマを見ていたので、直感でこれはコガマと思ったのですが、最終的に顕微鏡のお世話になっての同定となりました。
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