7月21日  コガマ(ガマ科)

 05.7.21 撮影
   
 コガマ〈小蒲〉 花期は7〜8月。
 池や沼、川のふちなどに群生する高さ1〜1.5mの多年草。葉は幅約1pの線形で、暑くて無毛。茎の先に円柱形の花穂をつける。下部は雌花穂で長さ7〜10p、そのすぐ上に雄花穂が接してつく。雄花穂は長さ3〜5p。
 

 昨日、2カ所の湿地でコガマを見つけました。
 でも、パソコンで葉の幅を1pに拡大して花穂を見てみたら、コガマにしては雄穂が長いようなので、今日、もう一度確かめてきました。  

                     【上の画像を拡大しました】                    
                        
         この花穂は、雌(下側)が10p、雄(上側)が8pありました。
                             
                 
           
葉 の 幅          雌穂の長さ          雄穂の長さ

ガマ        1.5〜2p          10〜20p          7〜15p      
コガマ       0.5〜1p          7〜10p           3〜5p 
ヒメガマ      0.5〜1p          6〜20p           10〜30p 

「上の計測値はもちろんかなり変わるわけで、判定のしにくい時は花粉を顕微鏡で見る。
コガマの花粉は1つずつ離れているのに対し、ガマの花粉は4個ずつ一塊りになって離れない」


顕微鏡の出番です。
“秋吉台のやまんば”さんにお願いしたら、何と、「『○○だったよ』と結果を聞くよりも、実際に見た方が面白いでしょう?」と、実体顕微鏡持参でつき合ってくれました。
2つの雄穂から採った花粉を見せてもらったら、どちらもパラパラと離れていました。
 
 この2カ所でガマ科の葉を見つけていましたが、ヒメガマが咲いた時にはまだ花穂が出ていなかったので、昨日「もしや?」と来てみたら花穂が。
 先に、ほかの場所でガマを見ていたので、直感でこれはコガマと思ったのですが、最終的に顕微鏡のお世話になっての同定となりました。