2019年 9月27日  イヌマキ −その2



【@6月にイヌマキの雌花を確認した株を覗くと、種子ができていました】
19.9.27 撮影

            イヌマキ Podocarpus mactophyllus〈犬槇/別名クサマキ・マキ〉
                            (マキ科 マキ属) 花期は 5〜6月。
          常緑の高木。
          幹はは高さ約20m、径約50cmになる。
          樹皮は灰褐色で浅く縦裂し、薄片にはがれる。
          葉は互生し、広線形〜長楕円状線形、革質で長さ10-20cm、幅7-10mm、
          全縁、表面は深緑色、裏面は帯黄緑色で、中央線は明瞭に隆起する。
          横断面に樹脂道がない。
          雌雄異株で、花は5〜6月。
          雄花は、多数の雄蕊が集まって長さ3cm内外の円柱形となり、
          3〜5個が葉腋に束生する。
          雌花は前年度の葉腋に単生し、
          1cm内外の花柄の先にある2個の鱗片の1つに1個の倒生胚珠がつく。
          胚珠が受精して10月ごろ成熟して種子になると、
          雌鱗片が肥厚して白緑色の肉質になり(套皮)、
          種子全体を包んで核果様になる。
          と同時に、花托が肥厚して暗紅色の液質になる。
          この花托は甘みがあって食べられる。
          種子は広卵状球形で径8-10mm、緑白色を帯びる。
          分布:本州(関東地方以西の主として太平洋側)・四国・九州・琉球の
              海岸に近い山地に生え、台湾・中国に分布する。
           − 改訂新版「日本の野生植物1」 −          

【@を拡大しました − 胚珠が受精して10月ごろ成熟して種子になると
19.9.27 撮影
                                 
【A雌鱗片が肥厚して白緑色の肉質になり(套皮)、種子全体を包んで核果様になる。
19.9.27 撮影

【Aを確認しました −と同時に、花托が肥厚して暗紅色の液質になる
19.9.27 撮影
「この花托は甘みがあって食べられる」

【B熟す前の花托・種子もたくさんついていました】
19.9.27 撮影

* * * * * こんな時もありました * * * * *

【C6月29日に開花確認しました − 雌花は前年度の葉腋に単生し、
19.6. 29 撮影 
「1cm内外の花柄の先にある2個の鱗片の1つに1個の倒生胚珠がつく」

 ※9月1日の日記『アカネ』の、花の接写画像を入れ替えました。

※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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