2016年 11月13日  ハイチゴザサ − その2



【@昨日のキチジョウソウの林道わきから100m離れた林内で目に入りました】
16.11.12 撮影

            ハイチゴザサ Isachne nipponensis〈這稚児笹〉(イネ科 チゴザサ属)
                                           花期は 9〜10月。
          暖地の林中、湿地に生える小型の多年草。
          桿は繊細、緑色で、基部は長く這い、分枝する。
          葉身は薄く、長さ1.5-3cm、幅4-8mmで、
          先は短くとがり、両面にまばらに長毛がある。
          葉舌は白毛の列となる。
          円錐花序は長さ3-5cm、広卵形で、まばらに小穂をつけ、
          枝は細くて糸状、柄はやや長い。
          小穂は淡緑色で長さ約1.5mm、ほぼ同形の2小花からなる。
          苞穎は3〜7脈があり、円頭で、上半部にまばらに不揃いな直毛がある。
          小穂の柄に腺のないことは、チゴザサからの重要な区別点となる。
          本州(関東以西)〜九州の湿地に生える。

【A9月に見つけたのとは少し大きめで、他の草に混じって生えていました】
16.11.12 撮影
                                 
【Aを拡大しました − 葉と葉鞘は】
16.11.12 撮影

【Aを拡大しました − 先は短くとがり、両面にまばらに長毛がある
16.11.12 撮影

【Aを拡大しました − 円錐花序にまばらに小穂をつけ、枝は細くて糸状、柄はやや長い
16.11.12 撮影

【B − Aとは別の花序を】
16.11.12 撮影

【Bを拡大しました − 小穂の柄に腺のないことは、チゴザサからの重要な区別点となる
16.11.12 撮影

【C別の花序を】
16.11.12 撮影

【Cを拡大しました − 小穂の柄に腺のないことは、チゴザサからの重要な区別点となる
16.11.12 撮影

ハイチゴザサは、「山口県産高等植物目録」に『やや普通』です。
このたび別の林で確認できたので、
秋吉台では確認されていなかっただけで、他の林内でもあると思うようになりました。



※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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