2016年 9月8日  ハイチゴザサ



【@林道の木陰、舗装が切れた路上に、小さな草が密生していました】
16.9.8 撮影

          ハイチゴザサ Isachne nipponensis〈這稚児笹〉(イネ科 チゴザサ属)
                                           花期は 9〜10月。
        暖地の林中、湿地に生える小型の多年草。
        桿は繊細、緑色で、基部は長く這い、分枝する。
        葉身は薄く、長さ1.5-3cm、幅4-8mmで、
        先は短くとがり、両面にまばらに長毛がある。
        葉舌は白毛の列となる。
        円錐花序は長さ3-5cm、広卵形で、まばらに小穂をつけ、
        枝は細くて糸状、柄はやや長い。
        小穂は淡緑色で長さ約1.5mm、ほぼ同形の2小花からなる。
        苞穎は3〜7脈があり、円頭で、上半部にまばらに不揃いな直毛がある。
        本州(関東以西)〜九州の湿地に生える。

【@を拡大しました − 見当がつかないまま撮り帰った画像で、葉からイネ科と分かりました】
16.9.8 撮影
                                 
【A花序の枝の様子から、図鑑のチゴザサを開くとその下にありました】
16.9.8 撮影

【Aを拡大しました −  円錐花序は広卵形で、まばらに小穂をつけ、枝は細くて糸状
16.9.8 撮影

【B − Aとは別の個体を】
16.9.8 撮影

【Bを拡大しました − 葉先は短くとがり、両面にまばらに長毛がある。葉舌は白毛の列となる
16.9.8 撮影

【Bを拡大しました − 小穂は淡緑色で長さ約1.5mm、円頭、上半部にまばらに不揃いな直毛がある
16.9.8 撮影

とても小さな植物で、肉眼では「ミゾハコベよりは大きい」くらいしか分かりませんでしたが、
画像で、葉がイネ科・花序の枝がチゴザサと同じ→図鑑を開き、ハイチゴザサと同定しました。
ミゾハコベに続いて小さな自生植物を見つけることができ、嬉しいです。

ハイチゴザサは、「山口県産高等植物目録」に『やや普通』とあります。
ハイチゴザサについた花番号は、『1466』


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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