9月23日 チョウセンガリヤス・カンコノキ
チョウセンガリヤス〈朝鮮刈安)(イネ科) 花期は8〜10〜月。 朝鮮半島に多いという意味なのだろう。やや乾いたところに生える高さ40〜100pの多年草。茎は直立し、ときに上部の葉腋に葉鞘に包まれた閉鎖花の花序をつける。葉は互生し、長さ柄〜10pの短い線形で、先は次第にとがる。花序は長さ4〜8pの円錐で、花序の枝は少なく、赤紫色を帯びた灰緑色の小穂を数個ずつつける。 画像、右下〜左上に立った細い草がチョウセンガリヤスで、この株の高さは40pほど。 数年前の秋の観察会で、「ノガリヤスはどれですか?」と私。「これ」と、“秋吉台の大先輩”。 しばらくして、「これはチョウセンガリヤス」と、小さな穂を見せてくださいました。 「なんで、これがチョウセンガリヤスなんです?」 「『なんで』と言われても・・・」。 今年は、何が何でもチョウセンガリヤスを覚えようと、草原を歩くたびに気をつけていました。 【チョウセンガリヤスの花穂】 「小穂は長さ6〜8oの狭披針形で、2〜4個の小花がある。 外花穎は長さ4〜5oの披針形で、先端に長さ2〜4oの芒がある」 【穂が伸びたのは少なく、こんな株が多いのです】 【カンコノキ】 近畿地方以西の沿岸地に生える高さ1〜6mになる落葉または半落葉の低木または小高木。雌雄別株ときに同株。葉は互生、2列に並ぶ。倒卵形または狭倒卵形で、先は鈍形で、基部はくさび形。ふちは全縁。質はやや厚く、両面とも無毛。葉腋に白色の小さな花を束生する。 7月18日と23日に書いたカンコノキを見てきました。 ところどころにパラパラと未熟な果実(直径6oほど)がなって、すぐそばではまだ雄花もちらほらと咲いていました。 カンコノキの花期は、地域・個体差だけではなく、同一株でもずいぶん長いのですね。 |