9月23日  チョウセンガリヤス・カンコノキ

   チョウセンガリヤス     05.9.23 撮影
   
 チョウセンガリヤス〈朝鮮刈安)(イネ科) 花期は8〜10〜月。
 朝鮮半島に多いという意味なのだろう。やや乾いたところに生える高さ40〜100pの多年草。茎は直立し、ときに上部の葉腋に葉鞘に包まれた閉鎖花の花序をつける。葉は互生し、長さ柄〜10pの短い線形で、先は次第にとがる。花序は長さ4〜8pの円錐で、花序の枝は少なく、赤紫色を帯びた灰緑色の小穂を数個ずつつける。
 

 画像、右下〜左上に立った細い草がチョウセンガリヤスで、この株の高さは40pほど。
 
 数年前の秋の観察会で、「ノガリヤスはどれですか?」と私。「これ」と、“秋吉台の大先輩”。
 しばらくして、「これはチョウセンガリヤス」と、小さな穂を見せてくださいました。
 「なんで、これがチョウセンガリヤスなんです?」 「『なんで』と言われても・・・」。

 今年は、何が何でもチョウセンガリヤスを覚えようと、草原を歩くたびに気をつけていました。

                    【チョウセンガリヤスの花穂】                    
                        05.9.23 撮影
                                 
         
「小穂は長さ6〜8oの狭披針形で、2〜4個の小花がある。
         外花穎は長さ4〜5oの披針形で、先端に長さ2〜4oの芒がある」


             【穂が伸びたのは少なく、こんな株が多いのです】              
05.9.23 撮影


【カンコノキ】
05.9.23 撮影
 
 カンコノキ(トウダイグサ科) 花期は7〜10月。
 近畿地方以西の沿岸地に生える高さ1〜6mになる落葉または半落葉の低木または小高木。雌雄別株ときに同株。葉は互生、2列に並ぶ。倒卵形または狭倒卵形で、先は鈍形で、基部はくさび形。ふちは全縁。質はやや厚く、両面とも無毛。葉腋に白色の小さな花を束生する。
 

 7月18日23日に書いたカンコノキを見てきました。
 ところどころにパラパラと未熟な果実(直径6oほど)がなって、すぐそばではまだ雄花もちらほらと咲いていました。
 カンコノキの花期は、地域・個体差だけではなく、同一株でもずいぶん長いのですね。