【Aおよそ4分後に立ち上がりました。完全な姿です − 13:16:03】
13.12.5 撮影
【B別の頭花を抜いたところ、上向きに入った虫の黒い背中が見えました − 13:27:15】
13.12.5 撮影
【C @〜Aの個体が盛んに動き始めました − 13:27:22】
13.12.5 撮影
【D Bの個体が、頭花から抜け出ました − 13:28:05】
13.12.5 撮影
【Dを拡大しました】
13.12.5 撮影
この後、初めの個体を捕まえようとしたら、石灰岩の細い割れ目に落ち込んでしまったので、
Dが動き回るまで待って、捕まえ、エコミュージアムへ。
「山口むしの会」のGさんが来られるのを待って、エコの田原さんが調査を託してくれました。
Gさんがエコに滞在中に、友人が幼虫を確認していたアキヨシアザミを見に行ったら、
蛹が1つ出てきたので、(幼虫・成虫はいなかった)、その蛹も持参してもらいました。
* * * * *
【E今日、11月23日に熟していなかった痩果を確認に来ました − 真名ヶ岳】
13.12.25 撮影
アキヨシアザミ Cirsium calcicola〈秋吉薊〉(キク科 アザミ属 モリアザミ節) 花期は9〜11月。 山口県秋吉台の特産で,晩秋に頭花を上向きに咲かせるアザミ。 日本固有種. 根はゴボウ根のように肥大し,斜めに伸びる. 茎は高さ0.6-1
m,直立し,単純あるいは上部で分枝し,枝は鋭角的に伸びる. 根生葉は花期には生存しない. 下部の茎葉はやや革質で,披針形,長さ10-18
cm, 細かい鋸歯縁となり,羽裂することはない. 両全性. 頭花は長い柄の先に単生し,直立して咲く. 総苞は椀形〜筒形,生時で直径1-1.5
cm,標本で直径2-3 cm, 総苞片は8?9列,圧着〜斜上あるいは短く開出し, 外片は狭卵形,内片の1/3以下,多少ともクモ毛がある. 腺体は倒卵状披針形で各片にあるが発達が弱く, ふつう総苞は粘らない.しかし,個体によってはかなり粘るものもある. 小花は淡紅紫色,長さ16-18
mm, 狭筒部は広筒部の二倍長.
痩果は上部1/4は灰褐色,下部3/4は暗紫褐色,長さ約4 mm,冠毛は長さ12-14 mm. 山口県秋吉台に分布し,石灰岩地の乾いた草原に生える. 染色体数不明.
中井猛之進により独立種として記載された後, 北村四郎によってモリアザミの変種とされた. 以来,アキヨシアザミはモリアザミの変種として扱われてきた. しかし,アキヨシアザミは, 葉は細かい鋸歯縁となって羽状に切れ込みことがなく, 総苞片が8-9列で, 腺体が明瞭に認められることではっきり区別される.
モリアザミは非石灰岩地にも生えるが,アキヨシアザミは秋吉台以外では知られていない.
【Eを拡大しました − 虫は見えませんでしたが、痩果ができている頭花は3つだけでした】
13.12.25 撮影
【F痩果は上部1/4は灰褐色,下部3/4は暗紫褐色,長さ約4 mm】
13.12.25 撮影
【G今日までで一番特徴が出ていた痩果は】
13.11.8 撮影 |
今日で、私が確認していたアキヨシアザミの乾いた「頭花のあと」は全て開き終えました。
アキヨシアザミは、
乾いた石灰岩地で、生き続けているものの増えず、山口県のカテゴリー「絶滅危惧TA類」です。
その原因の1つに、「頭花の中に産卵されたゴボウゾウムシの幼虫の餌となるため、
できる痩果が少ない」 ということがあると、言えるのではないでしょうか。
ゴボウゾウムシが、アキヨシアザミ以外の頭花の中にいるのか、調べてきた結果は、
・イズモアザミ(大株が数本かたまって、1ヵ所)には、ゼロ。
・チョウシュウアザミ(湿った場所に大型の群落が数ヵ所、頭花は多数。痩果も多数確認)には、
まれにに幼虫を確認。
これで、今年のアキヨシアザミの観察を終わろうと思います。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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