11月3日  アキヨシアザミ − その3



現在ののアキヨシアザミを2株 − 11月1日、地獄台で。
目的は、痩果の撮影でした。

【@典型的な姿のアキヨシアザミ】
13.11.1 撮影

        アキヨシアザミ Cirsium calcicola〈秋吉薊〉(キク科 アザミ属 モリアザミ節) 
                                            花期は9〜11月。
       山口県秋吉台の特産で,晩秋に頭花を上向きに咲かせるアザミ。
       日本固有種.
       根はゴボウ根のように肥大し,斜めに伸びる.
       茎は高さ0.6-1 m,直立し,単純あるいは上部で分枝し,枝は鋭角的に伸びる.
       根生葉は花期には生存しない.
       下部の茎葉はやや革質で,披針形,長さ10-18 cm,
       細かい鋸歯縁となり,羽裂することはない.
       両全性.
       頭花は長い柄の先に単生し,直立して咲く.
       総苞は椀形〜筒形,生時で直径1-1.5 cm,標本で直径2-3 cm,
       総苞片は8?9列,圧着〜斜上あるいは短く開出し,
       外片は狭卵形,内片の1/3以下
,多少ともクモ毛がある.
       腺体は倒卵状披針形で各片にあるが発達が弱く,
       ふつう総苞は粘らない.しかし,個体によってはかなり粘るものもある.
       小花は淡紅紫色,長さ16-18 mm,
       狭筒部は広筒部の二倍長.
       痩果は上部1/4は灰褐色,下部3/4は暗紫褐色,長さ約4 mm,冠毛は長さ12-14 mm.
       山口県秋吉台に分布し,石灰岩地の乾いた草原に生える.
       染色体数不明.

       中井猛之進により独立種として記載された後,
       北村四郎によってモリアザミの変種とされた.
       以来,アキヨシアザミはモリアザミの変種として扱われてきた.
       しかし,アキヨシアザミは,
       葉は細かい鋸歯縁となって羽状に切れ込みことがなく,
       総苞片が8-9列で,
       腺体が明瞭に認められることではっきり区別される.
       モリアザミは非石灰岩地にも生えるが,アキヨシアザミは秋吉台以外では知られていない.
                         

【@−2.】
13.11.1 撮影

【@−3.上の画像を拡大しました】
13.11.1 撮影

【@−4.頭花】
13.11.1 撮影

【@−5.この中の痩果は1つだけでした(虫の被害)】
13.11.1 撮影

【@−6.痩果は上部1/4は灰褐色,下部3/4は暗紫褐色,長さ約4 mm,冠毛は長さ12-14 mm
13.11.1 撮影
「染め分け」の痩果が撮れました。

* * * * * 今年の開花確認は、9月19日でした * * * * *

【A開花確認した株の今を】
13.11.1 撮影

【A−2.】
13.11.1 撮影

【A−3.一つ目は、冠毛を抜いてみると虫で痩果は全滅でした】
13.11.1 撮影

【A−4.二つ目も虫が出てきましたが…】
13.11.1 撮影

【A−5.痩果は上部1/4は灰褐色,下部3/4は暗紫褐色,長さ約4 mm
13.11.1 撮影

【A−6.痩果は上部1/4は灰褐色,下部3/4は暗紫褐色,長さ約4 mm
(ピンぼけですみません) 13.11.1 撮影


アキヨシアザミの特徴の1つである染め分けの痩果、もっとうまく撮れるよう、再挑戦しますね。


※ 10月からDNA分類体系準拠の新科名を書いています
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。


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