ヨシススキ Saccharum arundinaceum〈葦薄〉(イネ科 サトウキビ属)
花期は 7月・10〜11月
インド〜東南アジアにかけて原産する大型の多年生草本。 飼料として栽培されていたものが、逸出野生化したとされる。
茎は直径2cmほど、多数叢生、
太い根茎から出て出穂時の高さは2-5mになる。 葉は線形、長さ1-2m、幅4-6cm、先は鋭尖形、縁は全縁、中肋は乳灰色、 葉鞘の口部には白色の長毛がある。 葉舌は膜質で長さ3mmほど、縁には1cmほどの毛がある。
円錐花序は卵円形、乳白色を帯び長さ30-70cm、
枝は長さ15-20cmで輪生状につき、乳白色または帯紫色の軟毛がある。 穂状花序は長さ3-6cm、
小穂は被針形、長さ3mmほど、淡緑色〜黄褐色。
サトウキビの最も重要な近縁野生種として注目される。
− 「日本帰化植物写真図鑑 第2卷」 −
【@を拡大しました − タネを飛ばして生育範囲は広がっています】
21.11.10 撮影
【A円錐花序は卵円形、乳白色を帯び長さ30-70cm】
21.11.10 撮影
【B大きな株を作り、開花の花序から果実のものまでたくさん立っています】
21.11.10 撮影
【C花盛りの花序 − 枝は長さ15-20cmで輪生状につき】
21.11.10 撮影
【D円錐花序は卵円形、乳白色を帯び長さ30-70cm】
21.11.10 撮影
【Dを拡大しました −小穂は被針形、長さ3mmほど、淡緑色〜黄褐色 】
21.11.10 撮影
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「飼料として栽培されていたものが、逸出野生化したとされる」
ここのは、小郡萩道路(自動車専用道路)を作った時、法面崩落予防としてタネを吹き付けたものです。
シナダレスズメガヤのタネを法面崩落予防に吹き付けられた結果、
現在では、カルストロードわきに群生、
車が通るたびに大きくなびいている姿が当たり前の風景になっていますが、
この大きなヨシススキが秋吉台に広がっていかないように祈るのみです。
最近は、いつもある風景となって、あまり目を向けることがなくなりましたが、
1年中、花が咲いていると感じています。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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