2019年 10月11日  ヤサカブシ



昨年は姿が全く見えなかった秋吉台の基準産地(門田先生指定)では、小さいながらもたくさん花茎が立ち、
また、2009年に初めて秋吉台で確認した所では、ウィルスに負けてしまいそうだったのが、
今年は勢いを取り戻し、大きな花茎にたくさん花をつけているのを確認できました。


【@門田先生が秋吉台国定公園での基準産地に指定された林縁で】
19.10.11 撮影

            ヤサカブシ Aconitum nikaii Nakai〈八坂附子〉
                  (キンポウゲ科 トリカブト属) 花期は9〜10月。
          ヤマトリカブトの北陸・近畿地方亜種イブキトリカブトに似ているが、
          葉は質が厚く光沢があり、3中裂し、
          花弁の距は細くかつ長く、360度まで屈曲する。
          花柄と上萼片には屈毛が生える。
          染色体数=32。
          山口県の特産
           − 改訂新版「日本の野生植物2」 −
          
          花は両性で、左右相称。
          萼片は5枚あって、花弁状で青紫色。
          頂萼片は、先がずんぐりと丸め。
          雄しべは多数。
          分布:山口県(山口市・美祢市)

         
 − 門田裕一先生のメモ から−

         

【Aここで一昨年、数株が盗掘され、鍬で掘った穴で分かったそうです】
19.10.11 撮影
                                 
【B頂萼片は、先がずんぐりと丸め。雄しべは多数
19.10.11 撮影

「1株でもいいから咲いていますように」と、祈りながら歩いて行ったところ、
道から外れる所からきれいに草が刈ってあり、「咲いたんだ!」と。
(昨年は、強乾燥と日照りで長かった夏の天候で、花茎が1本も立たなかったのです)
去年、地主さんと一緒に嘆いた私が、今年も来るはずと、歩きやすいように刈ってくれていたのです。

地主さんは、2012年に門田先生と話されたので、ここの重要性を認識されています。

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【C秋吉台で初めて私がヤサカブシを確認した所では】
19.10.5 撮影

【D花弁の距は細くかつ長く、360度まで屈曲する
19.10.5 撮影

【E這うように伸びた花茎や】
19.10.5 撮影

【F勢いのある花茎もあり、多数確認できました
19.10.5 撮影


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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