【@トクサブシ〈徳佐附子〉(キンポウゲ科 トリカブト属)】
09.10.10 撮影
探し始めて2時間近く、山頂から下りながら林縁で1株見つけました。
【A日陰で垂れ下がって咲いていました】
09.10.10 撮影
全体は、西日本に最も普通なタンナトリカブトにそっくりです。
【B茎中部の葉は=タンナトリカブト】
09.10.10 撮影
「中部の茎葉は円心形で、小葉に3全裂し、側小葉はさらに2中〜深裂する」
【C】
09.10.10 撮影
【Cを拡大しました−葉の表面は有毛】
09.10.10 撮影
(タンナトリカブトは「両面脈上には曲がった毛があるか、またはない」)
【D茎の上部・花柄・葉柄は=タンナトリカブト 】
09.10.10 撮影
【Dを拡大しました−有毛】
09.10.10 撮影
【E花は】
09.10.10 撮影
「花は910月に咲き、長さ2.7〜3.6cm外面には曲がった毛がある」=タンナトリカブト
【Eを拡大しました−雄しべは無毛=タンナトリカブト】
09.10.10 撮影
この花は開花したばかりのため、雌しべはまだ雄しべの集団に埋もれて見えません。
【Eを拡大しました−花(萼)の内面には長毛】
09.10.10 撮影
タンナトリカブトとは違います。
【Aを拡大しました−果実】
09.10.10 撮影
果実から、「雌しべは3個」=タンナトリカブト。
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以上の観察結果から、
トクサブシは、タンナトリカブトと酷似していますが、
○葉の表面に短毛が生えている点。(タンナトリカブトは、両面脈上に曲がった毛があるか、ま
たはない)
○花の内面に長毛がある。
がタンナトリカブトとは違うことが分かりました。
◇秋吉台のトリカブトは、
○葉の形・毛 ○花の内面は無毛 ○雄しべと雌しべに毛がある ○雌しべが4個 から、
トクサブシとは別種と判明しました。
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※きょう午前中は、森の案内人として仲間10人で山口県退職校長会の80余名の皆さんを案内しました。
きのこ汁を頂いたあと、案内人で友人のMさんに十種ヶ峰に連れて行ってもらい、トクサブシを見つけることができました。
Mさんの協力があったからこそで、感謝、感謝です。
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