タカネマスクサ Carex planata〈高嶺升草〉(カヤツリグサ科 スゲ属)
花期は 4〜6月。
湿った林縁に生える多年草。匍匐枝はない。
桿は高さ55-60cm、平滑。
葉は桿と同長または短く、幅2-2.5mm、平坦。
小穂は5-8cmの範囲に4〜6個つく。
苞の葉身は葉状、長さ5-35cm。
小穂は雌雄性で基部に少数の雄花、他は雌花からなり、
長さ0.5-0.7cm、球形〜卵形、
下のものは離れてつきやすく、柄はない。
雄鱗片長さ3-3.3mm、半透明、光沢があり、鋭頭または短芒。
雌花は5〜8列、雌鱗片は卵形、長さ2.5-3mm、
中肋はわずかに隆起し、光沢があり、短芒。
果胞は扁平で長さ4mm位、やや広い翼とともに広卵形、嘴は短い。
【A】
15.6.19 撮影
【Aを拡大しました − 苞の葉身は葉状、長さ5-35cm】
15.6.19 撮影
【B小穂は5-8cmの範囲に4〜6個つく】
15.6.19 撮影
【Bを拡大しました − 下のものは離れてつきやすく、柄はない】
15.6.19 撮影
【C】
15.6.19 撮影
【Cを拡大しました − 雌花は5〜8列、雌鱗片は卵形、光沢があり、短芒】
15.6.19 撮影
タカネマスクサは、10年以上も前に“秋吉台のやまんば”さんに教えてもらったのに、
一度も日記に書いていないことに気づき、確認してきた湿地に撮りに行ったら姿が見えません。
他の地では見ていなかったので、今年は未確認のままでした。
一昨日、友人に梯子をかけてもらった崖下の湿地に大きなスゲが叢生しているのを見た時は、
『初めて見た!」でしたが、それがタカネマスクサだったのです。
やっぱりスゲは苦手。
ですが、頑張りましょう。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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