「ゴボウゾウムシの仲間は頭花の中で蛹となります。羽化した後、たぶん、脱出して
土中(または落ち葉の隙間)にて越冬するものと思われます」
【A3種の区別は、まずゴボウゾウは吻が細いことで見分けます】
(Kさんの会誌特集記事から)
(左から)オオゴボウゾウムシ・シラクモゴボウゾウムシ・ゴボウゾウムシ
【Bオオゴボウとシラクモとの区別は】
(Kさんの会誌特集記事から)
「前胸背(頭と羽根の間)の表面がしわ状にでこぼこしているのがオオゴボウ、
平面的なところに小さな凹み(点刻)があるのがシラクモです」
☆「シラクモゴボウゾウムシは、四国でも山地ではシコクアザミで秋に産卵羽化が観察されます。
また太平洋側の海岸部ではハマアザミを利用し晩夏に産卵が行われます。
このように、生息場所によりさまざまなアザミを利用し、アザミに合わせた生活史を送っているようで
その点を調べています」。
☆ 「ゾウムシは昆虫の中でも研究が遅れている分野で新種も多く、特に生態はほとんどの種が分かっ
ていません。私自身一昨年アザミの寄生花を開いて蛹を見つけ花の中で蛹化することを知りました」。
☆「アキヨシのゾウムシも形状と時期からシラクモだろうと思いますが、断定するには実際の虫を
見なくてはなりません」。
昆虫を苦手にしてきた私ですが、観察結果を一生懸命書いていたら、Kさんから、詳しく教えていただくことができました。
また、2009年5月には、蝶が専門の『山口むしの会』のGさんには「ジャコウアゲハの♀が飛んでいたから」と、ウマノスズクサの場所を教えていただき、探し回ってきたウマノスズクサの花を3ヵ月後に初めて見ることができました。
昆虫は、植物と深いつながりを持っているということを頭に置いて、
「これからも、『歩きながら見たこと、思ったことを写真とともに綴る日記』を書き続けていこう」と、
気持ちを新たにいたしました。
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