8月25日  シマミソハギ



【熱帯域から温帯域まで分布するが、県内では生育地が限定されており、個体数も少数である。
日本では本州(山口県)から知られる。県内では秋芳町からのみ知られる。
日本のものは帰化種といわれるが、
秋芳町のものは最初1920年に記録されたもので、人間により持ち込まれた可能性は低い。
国外ではアフリカ、東南アジア、ヨーロッパ、オーストラリアに分布する。
山口県カテゴリー:絶滅危惧IA類 】 (レッドデータブックやまぐち



1週間撮ったまま放置していたヒメミソハギ属は、シマミソハギと思いますが、いかがでしょう?

【@水田の縁で − タマガヤツリと混生の群落がありました】
13.8.25 撮影

          シマミソハギ〈島禊萩/別名ナガトミソハギ〉(ミソハギ科 ヒメミソハギ属) 
                                               花期は8月〜。
        水田や湿地に生える高さ10-50cmの1年草。
        茎は直立、分枝があり、四角形で無毛。
        葉は対生。倒被針形または線形で長さ1-5cm、
        先がとがり、全縁、基部は細まり無柄。
        花は葉腋に数個が束生し、柄は0.2-1.5mm。
        萼は4裂、花弁はない。

        ※原色日本植物図鑑
           シマミソハギ − 花弁はなく、萼は蕾の時基部に付属体がある。
           ヒメミソハギ − 小さい花弁があり、萼に付属対体はない。
                         

【Aこれが平均的な姿 − 8月18日に撮っていた画像】
13.8.18 撮影

【B花と果実がびっしりとついています − 花は葉腋に数個が束生し、柄は0.2-1.5mm
13.8.18 撮影

【Cきょうの主目的は葉の撮影 − 葉は先がとがり、全縁、基部は細まり無柄
13.8.25 撮影

【D】
13.8.25 撮影

【Dを拡大しました − 基部は細まり無柄
13.8.25 撮影

【E萼は4裂、花弁はない
13.8.25 撮影

【F】
13.8.25 撮影

【G1枚の水田の一角、イネは生えてなく、ヒメミソハギ属が500株はあると思いました】
13.8.25 撮影

「山口県カテゴリー:絶滅危惧IA類」が、こんなにたくさん生えている?
本当だったら良いのですが・・・。


「秋吉台国定公園の高等植物」には、『水田にごく稀』。
「山口県産高等植物目録」には、『ごく稀』。

これを見つけられた“秋吉台のやまんば”さんに1株見ていただきました。

「20年も前に見ただけで、翌年から完全に消えてしまった。
 塩見先生が言われた特徴も覚えていない。
 実物を県内で見ている人は、他にいないでしょう。
 塩見先生が標本を県立博物館に提出されたはず。
 ずっと見に行きたいと思っていた」。

ということで、27日(火)に、県立山口博物館へ二人で、
20年前に秋芳町で採集されたシマミソハギを見に行くことになりました。


8月29日 追記: 結果を 『紛れもなiいシマミソハギでした』 に書きました。

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。


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