2018年 11月2日  センブリ



【@例年より小さいですが、たくさんでています − 草原で】
18.10.29 撮影

           センブリ Swertia.japonica〈千振〉(リンドウ科 センブリ属) 
                                       花期は10〜11月。 
          日当たりのよい山野に生える一年草または越年草で、
          高さ5-20cm、茎は淡紫色を帯びる。
          根出葉はふつう花時にも少数存在し倒被針形、
          長さ1-2cm、幅5mmに達する。
          茎葉は対生し、線形で長さ1.5-4cm、幅2-5mm、縁は多少裏側に反る。
          花は円錐状につき、5数性、萼裂片は線形〜線状被針形で、長さ5-11mm。
          花冠は白色で5深裂し、裂片は広被針形で紫脈があり、長さ7-9mm、
          基部付近に2個の蜜腺溝があり、
          その周りには顕微鏡下でも平滑な長い毛がある。
          
全草に強い苦味があり、昔から健胃剤として有名である。
          千度振り出しても苦味がなくならないので〈千振〉といい、〈当薬〉ともいう

          
− 改訂新版「日本の野生植物 4」 −

【@を拡大しました − 花は円錐状につき、5数性、
18.10.29 撮影
                                 
【A花は円錐状につき、5数性、
18.10.29 撮影

【Aを拡大しました −花冠は白色で5深裂し、裂片は広被針形で紫脈があり
18.10.29 撮影

【B花冠が5深裂ではないものが混じった個体を】
18.11.2 撮影

【Bを拡大しました − 6深裂・4深裂の花冠があります】
18.11.2 撮影

【Cこの個体には7深裂に見える花冠があります】
18.11.1 撮影

【D − Cの右上の花冠 − 花冠7深裂に見えますが、雄しべは5本です】
18.11.1 撮影

「ということは、5深裂した裂片のうちの2枚が更に分裂したと言うことでしょうか?」

【E花冠が、6深裂と4深裂がある個体を】
18.11. 1 撮影

【Eを拡大しました − 雄しべは5本と4本です】
18.11..1 撮影

【F花冠基部付近に2個の蜜腺溝があり、その周りには顕微鏡下でも平滑な長い毛がある
18.10.19 撮影


 同一個体の花すべて、花冠が二重になっている『ヤエザキセンブリ(仮称)』の存在をきっかけに、
 花冠5深裂の個体の中に4深裂・6深裂・7深裂があるセンブリを撮ってみました。
 結果、これらの花冠は奇形で、あくまでもセンブリは5数性と判断しましたが、いかがでしょうか?


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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