センブリ Swertia.japonica〈千振〉(リンドウ科 センブリ属)
花期は10〜11月。 日当たりのよい山野に生える一年草または越年草で、 高さ5-20cm、茎は淡紫色を帯びる。 根出葉はふつう花時にも少数存在し倒被針形、 長さ1-2cm、幅5mmに達する。 茎葉は対生し、線形で長さ1.5-4cm、幅2-5mm、縁は多少裏側に反る。 花は円錐状につき、5数性、萼裂片は線形〜線状被針形で、長さ5-11mm。 花冠は白色で5深裂し、裂片は広被針形で紫脈があり、長さ7-9mm、 基部付近に2個の蜜腺溝があり、 その周りには顕微鏡下でも平滑な長い毛がある。 全草に強い苦味があり、昔から健胃剤として有名である。 千度振り出しても苦味がなくならないので〈千振〉といい、〈当薬〉ともいう。 − 改訂新版「日本の野生植物 4」 −
【@を拡大しました − 花冠が5裂の個体に6深裂や4深裂があるのは普通に見られますが】
18.10.29 撮影
【A上の画像の左上の花】
18.10.29 撮影
【B2個体目 − 上側の花冠裂片が、下側のものよりずっと小さいです】
18.10.29 撮影
【C − Bの花を別角度から − 蜜腺溝は各花冠裂片にありますね】
18.10.29 撮影
【D − Cの右下の花】
18.10.29 撮影
同一個体の花すべて、花冠が二重になっていて、2個体生育しているので、突然変異ではなく
変種として良いのではないかと、齊藤さんと考えが一致しました。
来年も見られることを期待しています。
ヤエザキセンブリ(仮称)についた花番号は、『1541』。今年新しく見つけた47番目の花になります。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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