2018年 11月3日  オケラ



オケラは図鑑には「雌雄異株」とあります。 今年撮った12株で調べてみました。

【@雄株 − 時期が遅かったからか、雄株は最初ごろ撮った1株だけでした】
18.10.13 撮影

            オケラ属 Atractylodes DC.
          多年草。雌雄異株。
          雄性小花では花柱分枝の列片は三角形状で斜開する。
          葯の下部は矢じり形で、尾は互いにひっつく。
          雌性小花では花柱分枝の列片は長三角形状で開裂して、反曲する。
          葯は不稔。
          東アジア特産の植物で、7種が知られ、日本にはオケラ1種が分布する。


            オケラAtractylodes ovata〈朮〉(キク科 オケラ属) 花期は9〜11月。
          低山や山地の乾いた草原、またはまばらで明るい夏緑林や林縁に生える
          高さ30-100cmの多年草。雌雄異株。
          地下茎は長さ5-8cm、径1..5-3cm。
          茎はかたく、上部で分枝する。
          根出葉は花時には存在しない。
          下部の茎葉は厚質、葉身は倒卵形、長さ8-11cm、
          羽状に3〜5深裂し、裂片は楕円形〜倒卵状楕円形、
          縁にとげに終わる鋸歯があり、長さ3-8cmの葉柄がある。
          花は8〜10月。
          頭花は茎頂に単生するかまたは少数個がまばらな総状花序につく。
          頭花は径2-2.5cm。
          総苞は鐘形、長さ17mm、総苞片は7〜8列、鈍頭または円頭、
          外片は中片や内片よりも短い。
          総苞の基部の苞葉は2列、羽状に全裂する。
          雄花小花は長さ10-12mm、雌性小花では長さ9-11mm。
          花冠は白色〜淡紅紫色。
          冠毛は1列、長さ8-9mm、やや等長、褐色、基部で環状に合生する。
          本州〜九州、朝鮮半島・中国(東北部)・ロシア極東地方に分布する。
          古くから日本人に親しまれてきた植物で、
          《万葉集》には〈ウケラ(宇家良)の名で現れる。
          和名はこのウケラが転じたものというが、ウケラそのものの語源は諸説ある。



【@を拡大しました】
18.10.13 撮影
                                 
【A − @の詳細】
18.10.13 撮影

【B雌株】
18.11.2 撮影

【Bを拡大しました − 雌性小花では花柱分枝の列片は長三角形状で開裂して、反曲する
18.11.2 撮影

【C雌性小花では花柱分枝の列片は長三角形状で開裂して、反曲する
18.11.2 撮影

【Dこれは両性頭花でしょうか?】
18.11.2 撮影

【E − Dの詳細画像】
18.11.2 撮影

【Eを拡大しました − 雄性小花と・・・】
18.11.2撮影

【Eを拡大しました − 雌性小花が写っています】
18.11.2 撮影

【Fこれは雌雄同株と思われます】
18.11.2 撮影

【G − Fの上側の頭花 − 雌性小花では花柱分枝の列片は長三角形状で開裂して、反曲する
18.11.2 撮影

【Gを拡大しました − 雌性小花です】
18.11.2 撮影

【H − Fの下側の頭花 − 雄性小花では花柱分枝の列片は三角形状で斜開する
18.11.2 撮影

【Hを拡大しました − 雄性小花と思いますが・・・】
18.11. 2撮影

  今年、地獄台で撮影したオケラ12株の内訳は、
  雄株と思われるもの1株、
  雌株と思われるもの9株、
  雌雄同株(雄性小花の頭花+雌性小花の頭花)1株、
  雌雄同株(雄性小花・雌性小花が混在の頭花)1株、
  以上でした。


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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