オケラ属 Atractylodes DC.
多年草。雌雄異株。
雄性小花では花柱分枝の列片は三角形状で斜開する。
葯の下部は矢じり形で、尾は互いにひっつく。
雌性小花では花柱分枝の列片は長三角形状で開裂して、反曲する。
葯は不稔。
東アジア特産の植物で、7種が知られ、日本にはオケラ1種が分布する。
オケラAtractylodes ovata〈朮〉(キク科 オケラ属) 花期は9〜11月。
低山や山地の乾いた草原、またはまばらで明るい夏緑林や林縁に生える
高さ30-100cmの多年草。雌雄異株。
地下茎は長さ5-8cm、径1..5-3cm。
茎はかたく、上部で分枝する。
根出葉は花時には存在しない。
下部の茎葉は厚質、葉身は倒卵形、長さ8-11cm、
羽状に3〜5深裂し、裂片は楕円形〜倒卵状楕円形、
縁にとげに終わる鋸歯があり、長さ3-8cmの葉柄がある。
花は8〜10月。
頭花は茎頂に単生するかまたは少数個がまばらな総状花序につく。
頭花は径2-2.5cm。
総苞は鐘形、長さ17mm、総苞片は7〜8列、鈍頭または円頭、
外片は中片や内片よりも短い。
総苞の基部の苞葉は2列、羽状に全裂する。
雄花小花は長さ10-12mm、雌性小花では長さ9-11mm。
花冠は白色〜淡紅紫色。
冠毛は1列、長さ8-9mm、やや等長、褐色、基部で環状に合生する。
本州〜九州、朝鮮半島・中国(東北部)・ロシア極東地方に分布する。
古くから日本人に親しまれてきた植物で、
《万葉集》には〈ウケラ(宇家良)の名で現れる。
和名はこのウケラが転じたものというが、ウケラそのものの語源は諸説ある。
【@を拡大しました】
18.10.13 撮影
【A − @の詳細】
18.10.13 撮影
【B雌株】
18.11.2 撮影
【Bを拡大しました − 雌性小花では花柱分枝の列片は長三角形状で開裂して、反曲する】
18.11.2 撮影
【C雌性小花では花柱分枝の列片は長三角形状で開裂して、反曲する】
18.11.2 撮影
【Dこれは両性頭花でしょうか?】
18.11.2 撮影
【E − Dの詳細画像】
18.11.2 撮影
【Eを拡大しました − 雄性小花と・・・】
18.11.2撮影
【Eを拡大しました − 雌性小花が写っています】
18.11.2 撮影
【Fこれは雌雄同株と思われます】
18.11.2 撮影
【G − Fの上側の頭花 − 雌性小花では花柱分枝の列片は長三角形状で開裂して、反曲する】
18.11.2 撮影
【Gを拡大しました − 雌性小花です】
18.11.2 撮影
【H − Fの下側の頭花 − 雄性小花では花柱分枝の列片は三角形状で斜開する】
18.11.2 撮影
【Hを拡大しました − 雄性小花と思いますが・・・】
18.11. 2撮影
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今年、地獄台で撮影したオケラ12株の内訳は、
雄株と思われるもの1株、
雌株と思われるもの9株、
雌雄同株(雄性小花の頭花+雌性小花の頭花)1株、
雌雄同株(雄性小花・雌性小花が混在の頭花)1株、
以上でした。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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