オニガヤツリ Cyperus pilosus Vahi〈鬼蚊帳吊〉
(カヤツリグサ科 カヤツリグサ属) 花期は 7〜10月。
平地の湿地や休耕田に見られる多年草。長い匐枝がある。
茎は高さ30-80cm、横断面は鋭3稜形、上部はざらつく。
葉は長く、幅4-10mm。
花序は散形で複生する。
花序枝は斜上し3〜6個、長いものは10cm以上にもなる。
花穂は3〜5個つき、中軸に刺毛が生え、密に小穂をつける。
苞葉の葉身は葉状で2〜3枚が花序より長い。
小穂は狭楕円形、長さ約10mm、扁平、15〜25個の小花をつけ、
わら色、ときに暗赤褐色を帯びる。
小穂の軸にひれ(翼)がある。
鱗片は広楕円形、長さ約2mm。
花柱は痩果とほぼ同長。柱頭は3個。
【Aこの高さは70cmほど。「山口県産高等植物目録」には『普通』とあります】
16.8.19 撮影
【Aを拡大しました − 茎の横断面は鋭3稜形】
16.8.19 撮影
【B花序枝は斜上し3〜6個、長いものは10cm以上にもなる】
16.8.19 撮影
【Bを拡大しました − 小穂は狭楕円形、扁平、わら色、ときに暗赤褐色を帯びる】
16.8.19 撮影
【Bを拡大しました − 小穂の軸にひれ(翼)がある】
16.8.19 撮影
【C】
16.8.19 撮影
【Cを拡大しました −中軸に刺毛が生え、密に小穂をつける 】
16.8.19 撮影
一つ一つの特徴を頭に入れておいたら、見たことがない初見の植物とすぐに分かるのですが、
見つけて2日後にオニガヤツリと同定できました。
オニガヤツリについた花番号は『1462』。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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