2014年 11月9日  ヌマダイコン − その2



前回の日記を書いて後、Uさんから、
『ヌマダイコンの果実はかさぶた様のもので覆われるが、オカダイコンは平滑である。
ヌマダイコンは湿った場所に、オカダイコンはやや乾いた場所に生育する』
との情報をもらいました。

9月20日の日記に書いた場所に果実を見に行ったところ刈られて姿が見えず、
10月9日に確認していた、道の反対側の若い株に果実が熟すのを待ちました。


【@11月7日、そろそろ良いかと頭花を1つ採集】
14.11.7 撮影

          ヌマダイコン Adenostemma 〈沼大根〉(キク科 ヌマダイコン属) 花期は9〜11月。
        葉の質がダイコンの葉に似ていることによる。
        湿地や水辺に生える高さ0.3〜1mの多年草。
        葉は長い柄があって対生し、
        葉身は長さ4-20cmの卵形または卵状長楕円形で、ふちには鈍い鋸歯がある。
        茎の上部はよく枝分かれし、枝先に直径5-8mmの頭花をつける。
        頭花はすべて両性の筒状花からなり、
        総苞は半球形で、総苞片は2列に並ぶ。
        総苞片は花のあと反り返る。
        痩果は棍棒状で長さ約4mm、表面には不整なかさぶた状の隆起があるほか、
        全面に密に腺点があり、粘つく。


【@を拡大しました − 林道わきの『湿地』でない場所、オカダイコンの可能性が高いと思っていました】
14.11.7 撮影
                                 
【A紙の上に痩果を散らして接写しました − 長さ約4mm】
14.11.7 撮影

【Bピントが合っている画像には、どれも】
14.11.7 撮影

【Cかさぶた様の突起が写っていました】
14.11.7 撮影

【Dこれらを『表面が平滑』とは、とても言えないと思いますので】
14.11.7 撮影

☆2008年から見てきた場所のは、痩果の特徴から間違いなく『ヌマダイコン』と同定しました。


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

次ページ

TOP