2017年 12月21日 ノカイドウ − その2 |
ノカイドウ Malus spontanea〈野海棠〉(バラ科 リンゴ属) 花期は4月。 落葉小高木または低木。高さ10mに達する。 幹はよく分枝し、短枝が多い。 葉は互生。葉身は倒卵形または長楕円形、鈍頭から鋭頭、 長さ3-5cm、幅1.5-3cm、縁にやや内曲する細鋸歯がある。 葉柄は細く、長さ1-3cm。 花は蕾の時には紅色だが開花後は白色で、わずかに紅色を帯び、 径2-3cm、短枝に3〜6が散状につき、葉の成熟前、4〜5月に咲く。 花柄は細く、無毛、長さ2-2.5cm。 花床筒は基部が子房と合着してややふくれ、狭まって上部は杯状となり、無毛。 萼片は長さ3-5mm、外面無毛、内面に白軟毛が密生する。 花弁は5個、広楕円形〜楕円形、円頭、長さ8-10mm、無毛、 全縁で凸凹があり、基部は短い爪となる。 雄しべは20個、長さ6-7mm。花柱は3〜4(〜5)本、基部に白軟毛を密生する。 果実はナシ状果。倒卵球形で径7-9mm、赤色に熟す。 日本の固有種で、九州南部(霧島山系えびの高原)に自生する。 − 改訂新版「日本の野生植物 3」 − 【@を拡大しました − 私が観察を始めてこんなに果実を見たのは初めてです】
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。 ※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。 |