2017年 12月23日  タチデンダ


秋芳洞の流れを隔てた石灰岩壁に生育している株で確認していましたが、今年はまだ行かず、
数年ぶりにこの縦穴に来て、ここにもあったことを思い出し、今年も確認できました。

【@】
17.12.23 撮影

           タチデンダ Polystichum deltodon(オシダ科 イノデ属) 常緑性。
         根茎は斜上、塊状となり、葉は叢生し、鱗片をつける。
         葉柄は長さ5-10cm、わら色で鱗片をつける。
         葉身は単羽状複生、線形〜線状被針形、鋭尖頭、長さ10-40cm、
         中軸もわら色で鱗片がある。
         羽片は20〜35対あり、開出、長楕円形でやや鎌状となり、
         円頭から鈍頭、基部は前側がやや耳状となり、後ろ側はくさび形、
         短い柄があり、辺縁はわずかに鋸歯縁、
         長さ1cm幅4mmくらいのことが多く、硬紙質、裏面には微小な鱗片がある。
         胞子嚢群はやや辺縁寄りにつき、羽片の先端側に偏ってつく。
         包膜はほぼ全縁だが、鋸歯の出ることもあり、小さくて、やや早落性。
         山口県・高知県と九州(中・北部)で、低山地の林中の石灰岩上にややまれに生じ、
         中国・ベトナム・台湾・フィリピンに分布する。
          − 「日本の野生植物 シダ 」 −

【@を拡大しました − 100mmマクロレンズ撮影を100%拡大】
17.12.23 撮影
                                 
【A葉は叢生し、葉身は単羽状複生、線形〜線状被針形
17.12.23 撮影

【B線形〜線状被針形、鋭尖頭、長さ10-40cm。羽片は20〜35対あり、開出
17.12.23 撮影

【Bを拡大しました − 鋭尖頭
17.12.23 撮影

【C、羽片は長楕円形でやや鎌状となり、辺縁はわずかに鋸歯縁
17.12.23 撮影
「基部は前側がやや耳状となり、後ろ側はくさび形、短い柄があり」


【D胞子嚢群はやや辺縁寄りにつき、羽片の先端側に偏ってつく
17.12.23 撮影

【Dを拡大しました】
17.12.23 撮影


 熊情報が引っ切りなしのため、一人では来られず、縦穴やシダに興味津々の友人と来ましたが、
 足元が怖いし、薄暗いしで、撮れたと思った画像は散々でした。
 これから何回も来たいので、そのうち鱗片や胞子嚢群の画像も撮れると思っています。


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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