タチデンダ Polystichum deltodon(オシダ科 イノデ属) 常緑性。
根茎は斜上、塊状となり、葉は叢生し、鱗片をつける。
葉柄は長さ5-10cm、わら色で鱗片をつける。
葉身は単羽状複生、線形〜線状被針形、鋭尖頭、長さ10-40cm、
中軸もわら色で鱗片がある。
羽片は20〜35対あり、開出、長楕円形でやや鎌状となり、
円頭から鈍頭、基部は前側がやや耳状となり、後ろ側はくさび形、
短い柄があり、辺縁はわずかに鋸歯縁、
長さ1cm幅4mmくらいのことが多く、硬紙質、裏面には微小な鱗片がある。
胞子嚢群はやや辺縁寄りにつき、羽片の先端側に偏ってつく。
包膜はほぼ全縁だが、鋸歯の出ることもあり、小さくて、やや早落性。
山口県・高知県と九州(中・北部)で、低山地の林中の石灰岩上にややまれに生じ、
中国・ベトナム・台湾・フィリピンに分布する。
− 「日本の野生植物 シダ 」 −
【@を拡大しました − 100mmマクロレンズ撮影を100%拡大】
17.12.23 撮影
【A葉は叢生し、葉身は単羽状複生、線形〜線状被針形】
17.12.23 撮影
【B線形〜線状被針形、鋭尖頭、長さ10-40cm。羽片は20〜35対あり、開出】
17.12.23 撮影
【Bを拡大しました − 鋭尖頭】
17.12.23 撮影
【C、羽片は長楕円形でやや鎌状となり、辺縁はわずかに鋸歯縁】
17.12.23 撮影
「基部は前側がやや耳状となり、後ろ側はくさび形、短い柄があり」
【D胞子嚢群はやや辺縁寄りにつき、羽片の先端側に偏ってつく】
17.12.23 撮影
【Dを拡大しました】
17.12.23 撮影
熊情報が引っ切りなしのため、一人では来られず、縦穴やシダに興味津々の友人と来ましたが、
足元が怖いし、薄暗いしで、撮れたと思った画像は散々でした。
これから何回も来たいので、そのうち鱗片や胞子嚢群の画像も撮れると思っています。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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