2016年 11月21日  ノゲシ


@の草丈は私の身長より高く、いつもの100mmマクロレンズでは、
遠く離れないと全体像が撮れなかったのです。


【@別名ハルノノゲシですが、今は、11月に花盛りです】
16.11.20 撮影

           ノゲシ Sonchus oleraceus〈野罌粟/別名ハルノノゲシ〉
                            (キク科 ノゲシ属) 花期は1〜12月。
          葉がケシの葉に似ていることによる。
          別名は花が春から初夏にかけて咲くので、
          秋に花をつけるアキノノゲシに対してつけられた。
          道ばたや畑のふちなどに生える高さ高さ50-100cmの2年草。
          茎は中空で多数の稜がある。
          葉はやわらかく、長さ15-25cm、幅5-8cmで羽状に切れ込み、
          ふちには不揃いの鋸歯がある。
          鋸歯の先はしばしば刺状にとがるが、さわっても痛くない。
          基部は両側が先のとがった三角状に張り出して、茎を抱く。
          頭花は黄色で直径約2cm。
          舌状花は多数ある。総苞は長さ1.2-1.5cm。
          花柄と総苞にはしばしば腺毛があり、粘る。
          痩果は長さ約3mmの狭倒卵形で、縦の脈と横じわがある。
          冠毛は白色で長さ約6mm。

【@を拡大しました −頭花は黄色で直径約2cm。舌状花は多数ある
16.11.20 撮影
                                 
【A − @の下方の枝には冠毛がついた痩果も】
16.11.21 撮影

今、秋にノゲシが花盛りというのは普通の姿ですが…

* * * * * * *

【B5年前には、11月から咲き始める花でした】
11.11.19 撮影

【Bを拡大しました − 「もう開花!」と感動して撮った頭花です】
11.11.19 撮影

【Cこれも5年前の11月のノゲシです】
11.11.19 撮影

【Dを拡大しました】
11.11.19 撮影

ノゲシは今、1年中どこかで花が見られますが、10年前の2006年2月2日の日記には、
 「ノゲシは、真夏になる前に咲き終わり、
 オニノゲシのように12月まで畑や荒れ地で高く伸びて花をつけている姿は見ませんが、
 雪や霜が直接当たらない建物のそばでは、早春に暖かいと感じる日が何日かあると咲き始めます。
 画像の株に花が咲いているのを見つけたのは、1月28日でした。」と。

花期が2〜6月だったノゲシが、10年の間に、1年中どこかで花が見られる植物になっていることは、
開花の記録をとり続けてきたから分かったのだと、少しですが、自信のようなものを感じます。
「『秋吉台で出会った花改訂版』の花期は、いったいどう書いているのか?」と、心配で開いて見たら、
ちゃんと「1〜12月」と書いてあり、ホッと胸をなで下ろした次第です。


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

次ページ

TOP