2020年 11月26日  ナズナ −その2


昨日の日記は「畑によく見られる越年草の生活型」ナズナでした。

@これは「道ばたに多い一年草の生活型」のナズナと思われます
20.11.25 撮影

        ナズナ Capsella bursa-pastoris〈薺/別名ペンペングサ〉
                        (アブラナ科 ナズナ属)花期は1〜12月。
      愛(め)ずる菜という意味の「撫菜(なでな)」がナズナになったという説と、
      朝鮮で古くはナジといい、日本で「ナジの菜」からナズナになったという説がある。
      果実の形を三味線のバチに例えてペンペングサともいう。
      漢名は薺で、中国では古くから薬食(やくじき)として珍重した。
      日本でも古くから食用にし、室町時代から七草がゆに入れるようになった。
      道ばたや畑などに多い高さ10-40cmの越年草。
      根生葉はロゼット状で羽状に深裂する。
      茎の上部の葉は裂けず、基部は茎を抱く。
      花は白色で直径約3mm。
      果実は長さ6-7mmの倒三角形で先端がへこむ。
      花期:3〜6月 分布:日本全土
       − 増補改訂新版「野に咲く花」 −
      
      葉は形や大きさに変化が多く、
      畑によく見られる越年草の生活型では根生葉は頭大羽状に全裂してロゼット状、
      茎葉の基部はふつう矢じり形になって茎を抱くが、
      道ばたにに多い一年草の生活型では葉の切れ込みが浅く、
      茎の下部に集まる根出葉はない。

      
− 改訂新版「日本の野生植物 4」 −

A道ばたにに多い「一年草の生活型」では、茎の下部に集まる根出葉はない
20.11.25 撮影
写っている羽状に切れ込んだ葉は、別の若い「越年草の生活型」ナズナの根生葉
                                 
Aを拡大しました − 朝一番に撮ったので、朝露が付いていますが、腺点が写っています】
20.11.25 撮影

B上部の茎葉は
20.11.25 撮影

Bを拡大しました − 光っているのは朝露ですが、右方に腺点が写っています
20.11.25 撮影

C花は白色で直径約3mm
20.11.25 撮影

D果実は長さ6-7mmの倒三角形で先端がへこむ
20.11.25 撮影

 
※ 
2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
  学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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