ナズナ Capsella bursa-pastoris〈薺/別名ペンペングサ〉(アブラナ科 ナズナ属) 花期は1〜12月。 愛(め)ずる菜という意味の「撫菜(なでな)」がナズナになったという説と、 朝鮮で古くはナジといい、日本で「ナジの菜」からナズナになったという説がある。
果実の形を三味線のバチに例えてペンペングサともいう。
漢名は薺で、中国では古くから薬食(やくじき)として珍重した。
日本でも古くから食用にし、室町時代から七草がゆに入れるようになった。
道ばたや畑などに多い高さ10-40cmの越年草。
根生葉はロゼット状で羽状に深裂する。
茎の上部の葉は裂けず、基部は茎を抱く。
花は白色で直径約3mm。
果実は長さ6-7mmの倒三角形で先端がへこむ。
花期:3〜6月 分布:日本全土
− 増補改訂新版「野に咲く花」 −
葉は形や大きさに変化が多く、
畑によく見られる越年草の生活型では根生葉は頭大羽状に全裂してロゼット状、
茎葉の基部はふつう矢じり形になって茎を抱くが、
道ばたにに多い一年草の生活型では葉の切れ込みが浅く、茎の下部に集まる根出葉はない。
− 改訂新版「日本の野生植物 4」 −
【@を拡大しました −道ばたや畑などに多い高さ10-40cmの越年草 】
20.11.25 撮影
【A稲川沿いの畑のそばで】
20.11.25 撮影
【Aを拡大しました − 株の上方を】
20.11.25 撮影
【Aを拡大しました − 株の下方を】
20.11.25 撮影
【B花は白色で直径約3mm】
20.11.25 撮影
【Bを拡大しました − 】
20.11.25 撮影
【C果実は長さ6-7mmの倒三角形で先端がへこむ】
20.11.25 撮影
【D畑によく見られる越年草の生活型では、茎葉の基部はふつう矢じり形になって茎を抱く】
20.11. 撮影
【E畑によく見られる越年草の生活型では根生葉は頭大羽状に全裂してロゼット状】
20.11. 撮影
【Eを拡大しました】
20.11. 撮影
* * * * * 今、ナズナを見たくなったのは * * * * *
【F「秋吉台ミニ植物観察園」入り口の地面に貼り付いているこの葉が何なのかを知るためです】
20.11.23 撮影
【G】
20.11.23 撮影
【Gを拡大しました − 】
20.11.23 撮影
【Hブタナではないかと思ったのですが…】
20.11.25 撮影
【I − Hのブタナの根生葉は】
20.11. 撮影
【Iを拡大しました − 腺点が無いし、毛の様子も違います】
20.11.25 撮影
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Fは、越年草の生活型のナズナの根生葉と判断しました。
今は目印の棒が立ててありますが、「ナズナ」の名札を立てて、
果たして合っているのか、花が咲く日を待つことにします。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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