ミズタマソウCircaea mollis〈水玉草〉(アカバナ科 ミズタマソウ属) 花期は7〜9月。 白い毛が密生した果実が露に濡れた様子を水玉に見立てたもの。 山野の木陰などに生える高さ20-60cmの多年草。
茎には下向きの毛が生え、節は赤褐色を帯びることが多い。
葉は対生し、長さ5-13cmの長卵形〜卵状長楕円形で先端はとがり、 ふちには浅い鋸歯がある。 茎の先や上部の葉腋から花序を出し、白色または淡紅色の小さな花をつける。 花序は長さ15cmになり、毛はないかまたは細毛を生する散生する。 花は萼片2、花弁2、雄しべ2。 花柄は有毛、花弁は先が2裂、萼片より短い。 堅果は直径3-4mmの広倒卵形で、カギ状に曲がった毛が密生する。
【A林中の湿地で、葉柄が長く、節が赤みを帯びない株を見つけました】
16.9.11 撮影
【Aを拡大しました − 花はミズタマソウです】
16.9.11 撮影
【Aを拡大しました − 葉は柄が長く、下部では丸っこい長卵形】
16.9.11 撮影
「本州中部には、
『葉が卵形で、基部がやや心形となり、柄の長いヒロハノミズタマソウ』が所々で見られる」
【B「葉の基部がやや心形」がないか、探しに来ましたが】
16.9.13 撮影
【Bを拡大しました − 基部はくさび形のみでした】
16.9.13 撮影
【Cここのはすべて、葉柄が長く、節は赤褐色を帯びず緑色でした】
16.9.13 撮影
「日本の野生植物」(平凡社)のミズタマソウに、「葉柄は長さ1-4cm」と、ありました。
「秋吉台国定公園内で見てきたミズタマソウは、『葉柄が短く、葉身が卵状長楕円形』ばかりだった」
ということですね。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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