2018年 3月12日  マツザカシダ



【見つけたのは3月6日、ホウライシダを撮ったところ、すぐそばに「見たことがないシダ」が写っていました】
18.3.6 撮影

* * * * * * *

マツザカシダと思いたいが確信が持てない。オオバノイノモトソウの栄養葉を繰り返し観察しました。
1枚取ってもらっていた葉が乾燥したので、比較するため取ったオオバノイノモトソウが枯れるのを待ち、
新しく見つけたシダは、オオバノイノモトソウの栄養葉とは違うと判断。 マツザカシダと同定しました。

川のそば。私は足がすくみ近寄ることができなかったので、友人にお願いして、
私のカメラ(Canon EOS-1Ds MarkV) で撮ってもらった画像での日記です。


【@ マツザカシダと同定しました − 左にうっすら写っている茶色の葉は、ホウライシダ 】
18.3.7 撮影

          マツザカシダ Pteris nipponica (イノモトソウ科 イノモトソウ属) 常緑性。
         根茎は短く匍匐して葉を叢生し、線形で全縁、褐色の鱗片をつける。
         葉柄は無毛、わら色、基部でわずかに褐色を帯び、鱗片をつける。
         葉はほぼ二形。栄養葉では、葉柄は長さ10-30cm、
         葉身には1〜3対の側羽片と頂羽片があり、
         側羽片は線状長楕円形、長さ10-20cm、幅1.5-3.5cm、
         革質で無毛、鋭頭、辺縁は不規則な鋸歯縁。
         胞子葉は葉柄が長さ14-50cm、
         側羽片は長さ20-30cm、幅約1.5cmで線形、やや鎌状に曲がり、短い柄がある。
         葉の表面は緑色で、中央に中肋に沿って白斑の出ることがある。
         本州(千葉県以西の暖地)から琉球の各地で山麓の斜面や林縁に生じ、
         朝鮮南部と台湾に記録されている。
          − 「日本の野生植物 シダ 」 −

【@を拡大しました − 栄養葉では、葉身には1〜3対の側羽片と頂羽片があり
18.3.7 撮影
「オオバノイノモトソウによく似るが、羽片はもっとフックラと円みを帯びる」(写真でわかるシダ図鑑)

                                 
【A川のすぐそばで怖くて、私自身の、精一杯の画像の1枚】
18.3.7 撮影

【Bもう1枚、私自身の撮影で葉柄にピントを】
18.3.7 撮影

【Bを拡大しました − ピントが合っていません。友人に「葉柄の地面近くの部分を」と、お願いしました】
18.3.7 撮影

【C友人が葉柄の基部辺りを撮影 − 葉柄は無毛、わら色、
18.3.7 撮影

【Cを拡大しました − 根茎は短く匍匐して葉を叢生し、線形で全縁、褐色の鱗片をつける
18.3.7 撮影

【Dこれも友人が撮影 − 葉柄は無毛、わら色、基部でわずかに褐色を帯び、鱗片をつける
18.3.7 撮影

 ホウライシダを覗き込むとそばに見えた新しいシダ、マツザカシダについた花番号は『1497』。
 橋の下の小さな隙間のような場所に寄り添うように暖地を好む2種のシダが生育していました。
 まだ、見ていない植物が見つかりそうで、気持ちが弾んでいます。

 撮影を全面的に頼ったWさん、本当にありがとうございました。


※ 事情があって、シダの一覧は公開していません。

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