2018年 3月2日  ホウライシダ



川のそばの石と石の間、これ以上は乗り出して撮れない所で美しい葉を見つけたのは昨年12月でした。
橋の下にあり、橋が屋根のようになって霜が当たらない場所ですが、今日来てみたら枯れかかっています。
緑色で薄い葉、キンポウゲ科のカラマツソウの仲間かと思っていましたが先端に花芽がつきそうにない。
今日の姿を見て、やっと、シダということが分かりました。
暖かい所を好むシダのため、長い間続いた強い低温で耐えられなくなったのでしょうか。

【@とても美しい葉でした − 怖くて、これ以上は覗けない場所 − 下は川です】
17.12.1 撮影

【@を拡大しました 】
17.12.1 撮影

【@を拡大しました 】
17.12.1 撮影
         
            ホウライシダ Adiantumcapillus-veneris L
                        .(ホウライシダ科 ホウライシダ属) 常緑性。
          根茎は短く匍匐し、径約2mm、やや密に鱗片をつける。
          葉柄は光沢があり、黒紫色からほぼ黒色、
          基部の鱗片を除いて無毛、長さ3-8(-15)cm。
          葉身は三角状長楕円形かやや狭く、円頭、
          長さ5-12cm、幅3-5cm、2回羽状に分岐する。
          中軸は細く、先端が伸びることはなく、無毛。
          羽片は柄があり、基部のものが最大で、三角状、基部はくさび形、
          長さ4cm、幅3cmに達し、数対の小葉がある。
          小葉は短いがはっきりした柄があり、扇形、長さも幅も1.5cm
          基部側の辺縁は全縁で直角より少し狭く、
          外側の辺縁は円く、様々な深さの切れ込みがある。
          裂片は円いかへら形、先端は円頭からやや平滑、
          薄い草質から膜質、鮮緑色で無毛、脈は目立たない。
          胞子嚢群は円形からやや長楕円形、裂片の上縁につく。
          千葉県以西の本州南部と石川県、および四国・九州・琉球で、
          向陽の路傍や海岸近くの崖や石垣などに生じ、
          水分を含んだ基質を好む。世界各地の暖地に分布する。

【A今日見に来たら、葉が黄色っぽく、枯れかかっていました】
18.3.2 撮影

【Aを拡大しました − 葉身は三角状長楕円形かやや狭く、長さ5-12cm、幅3-5cm
18.3.2 撮影
「2回羽状に分岐する」
「羽片は柄があり、基部のものが最大で、三角状、基部はくさび形」

                                 
【B − Aの左方にある葉 − 2回羽状に分岐する
18.3.2 撮影

  【C小葉は短いがはっきりした柄があり、扇形、基部側の辺縁は全縁で直角より少し狭く
18.3.2 撮影
「外側の辺縁は円く、様々な深さの切れ込みがある」

【D葉裏を見るために、葉先を折って撮りました − 】
18.3.2 撮影

【Dを拡大しました − 胞子嚢群は円形からやや長楕円形、裂片の上縁につく
18.3.2 撮影


久しぶりの新しく見つけた植物、ホウライシダについた花番号は、『1496』。

※ 事情があって、シダの一覧は公開していません。


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