2018年 5月29日  コヤブデマリ



【@5月16日、同行の徳光さん「川向こうの、あれは?」 私『コガクウツギ?』 徳光さん「葉が違うよ」】
18.5.16 撮影

双眼鏡を覗きながら、徳光さん「長門峡の竜宮淵で植栽されていた“イッサイ○○”では?」


【@を拡大しました − 帰宅してPCで拡大してみたら、確かに見たことがない植物】
18.5.16 撮影
                                 
【A葉が、ヤブデマリとも違います】
18.5.16 撮影

“イッサイ何とか”を改訂新版「日本の野生植物」 で探すとありました。
[“イッサイコデマリ”は高さ20-50cmの矮性低木。コヤブデマリに比べ、すべての点で小さい。]

コヤブデマリは…


         コヤブデマリ Viburnum plicatum var.parvifolium(ガマズミ科 ガマズミ属) 
                                       秋吉台での花期は 5月。
        若い枝と花序に星状毛がある。
        葉は小さく、長さ2-5(-6)cm、星状毛を散生するが、のちに無毛となる。
        側脈は8〜12対。
        本州(静岡県以西の南西部)・四国・九州の標高200-1300mの丘陵地や山地に生える。
         − 改訂新版「日本の野生植物5」 −  
         
                   * * * * * * *
         ヤブデマリ Viburnum plicatum var.tomentosum〈薮手毬〉
                 (ガマズミ科 ガマズミ属) 花期は 5〜6月。
        山野の谷沿いや川沿いに多く生え、高さ2-6mになる落葉小高木。
        葉は対生し、長さ5-16cmの倒卵形または長楕円形。
        先端は急にとがり、基部は円形またはくさび形で、
        ふちに鈍鋸歯がある。
        枝先に散形花序をだして、直径5-6mmの小さな両性花をつけ、
        ふちを直径直径3-4cmの装飾花がとり巻く。
        両性花の花冠は筒部がごく短く、先は深く5裂して反り返る。
        装飾花の花冠は不揃いに5深裂し、1〜2個の裂片はごく小さい。
        核果は長さ約6mmのやや扁平な楕円形で、
        8月に赤色から黒色に熟す。



【B 5月21日、300mm望遠レンズで − 花はほとんど終わっていました】
18.5.21 撮影

【Bを拡大しました】
18.5.21 撮影

【C川の反対側、2.5mの距離から望遠レンズで撮影】
18.5.21 撮影

【Cを拡大しました − 若い枝が有毛までは撮影できましたが、毛の形態は撮れません】
18.5.21 撮影

【D望遠レンズで 葉表を − 側脈は8〜12対
18.5.25 撮影

【Dを拡大しました − 「毛が散生」までは撮影できました】
18.5. 25 撮影

何としても、マクロレンズで毛が撮りたいと、高枝切りを持参し孤軍奮闘、
小枝切り取っても5回も川の中に落としてしまいました。


【E5月25日、強力な助っ人が、あっさりと1回で小枝を採取 − 100mmマクロレンズで撮影】
18.5. 25 撮影

【Eを拡大しました − 若い枝と花序に星状毛がある
18.5.25 撮影

【Eを拡大しました − 葉は小さく、長さ2-5(-6)cm、星状毛を散生するが、のちに無毛となる
18.5. 25 撮影

 この結果、コヤブデマリと同定しましたが、この間は行事や新しく見つけた花が目白押しで、
 集中してコヤブデマリの日記を書くことができませんでした。
 コヤブデマリについた花番号は、『1512』。
 セリバオウレンを見つけた時と勝るとも劣らない充足感、友人に感謝。

 ◇ コヤブデマリは、「山口県産高等植物目録」には記載がありません。
 ◇ 当初ガマズに属はレンプクソウ科だったのが、
    改訂新版日本の野生植物5」に、ガマズミ科に変更されていました。


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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