2019年 8月26日 コシロネ |
コシロネ Rycopus cavaleriei〈小白根/別名ヒメサルダヒコ、サルダヒコ、イヌシロネ〉 (シソ科 シロネ属) 花期は 8〜10月。 湿地に生える多年草。 地下茎は横走し、多くの匐枝状の地下茎を伸ばす。 茎は高さ10-60cmになって細かい毛があり、ふつう下部で分枝し、 基部から葉を対生する匐枝を伸ばす。 葉は菱状狭卵形で長さ3-6cm、幅1-2.5cm、鈍頭、 縁には粗い鈍鋸歯があり、基部はくさび形で短い葉柄に流れ、 光沢はなく、無毛。 花期は8〜10月。 花は茎の中部以上の葉腋にかたまってつき、 小苞は萼よりも短く長さ1-1.5mm。 萼は花時長さ約2mmで、5中裂し、裂片は狭三角形で鋭尖頭。 花冠は白色で長さ、径ともに約3mm。 分果は長さ約1.2mm、広いくさび形。 南千島・北海道〜九州、朝鮮半島・中国に分布する。 茎が直立、分枝しないか少数の短い枝を出す型をコシロネ(サルダヒコ、イヌシロネ)、 茎がさかんに分枝し、枝も茎と同じ高さまで伸びるものをヒメサルダヒコというが、 生態型にすぎないと思われる。 前者が北地や乾燥ぎみの場所に多い傾向がある。 − 改訂新版「日本の野生植物5」 − 【A地際で盛んに分枝して、一部は這ったままでしたが 】
コシロネかと思ったのですが、増補改訂新版「野に咲く花」の記述には、 「茎はあまり枝分かれせず、直立する」と。 日本で一番新しい図鑑にありました。 従来「ヒメサルダヒコ」といわれ、別種になっていた型のコシロネでした。 コシロネについた花番号は『1557』。 久しぶりに、帰化植物でも逸出品でもない自生植物が見つけられて、とても嬉しいです。 ※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。 ※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。 |