2019年 10月2日  コシロネ − その2



【@8月26日に見つけたコシロネが、まだ衰えることなく、きれいに咲いていました】
19.10.1 撮影

          コシロネ Rycopus cavaleriei〈小白根/別名ヒメサルダヒコ、サルダヒコ、イヌシロネ〉
                                   (シソ科 シロネ属) 花期は 8〜10月。
        湿地に生える多年草。
        地下茎は横走し、多くの匐枝状の地下茎を伸ばす。
        茎は高さ10-60cmになって細かい毛があり、ふつう下部で分枝し、
        基部から葉を対生する匐枝を伸ばす。
        葉は菱状狭卵形で長さ3-6cm、幅1-2.5cm、鈍頭、
        縁には粗い鈍鋸歯があり、基部はくさび形で短い葉柄に流れ、
        光沢はなく、無毛。
        花期は8〜10月。
        花は茎の中部以上の葉腋にかたまってつき、
        小苞は萼よりも短く長さ1-1.5mm。
        萼は花時長さ約2mmで、5中裂し、裂片は狭三角形で鋭尖頭。
        花冠は白色で長さ、径ともに約3mm
        分果は長さ約1.2mm、広いくさび形。
        南千島・北海道〜九州、朝鮮半島・中国に分布する。

        茎が直立、分枝しないか少数の短い枝を出す型をコシロネ(サルダヒコ、イヌシロネ)、
        茎がさかんに分枝し、枝も茎と同じ高さまで伸びるものをヒメサルダヒコというが、
        生態型にすぎないと思われる。
        前者が北地や乾燥ぎみの場所に多い傾向がある。
         − 改訂新版「日本の野生植物5」 −
         

【@を拡大しました − 花は茎の中部以上の葉腋にかたまってつき
19.10.1 撮影
                                 
【A葉は菱状狭卵形で、鈍頭、 縁には粗い鈍鋸歯があり、基部はくさび形で短い葉柄に流れ
19.10.1 撮影
「光沢はなく、無毛

【Aを確認しました − 萼は花時長さ約2mmで、5中裂し、裂片は狭三角形で鋭尖頭
19.10.1 撮影

【B】
19.10.1 撮影

【Bを拡大しました − 花冠は白色で長さ、径ともに約3mm
19.10.1 撮影

 「茎が直立、分枝しないか少数の短い枝を出す型をコシロネ(サルダヒコ、イヌシロネ)、
  茎がさかんに分枝し、枝も茎と同じ高さまで伸びるものをヒメサルダヒコというが、
  生態型にすぎないと思われる」

 ここのは、茎がさかんに分枝して立ち上がった「ヒメサルダヒコ」と呼ばれるタイプです。

※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

次ページ

TOP