12月2日  コシアブラ・イヌシデ

     コシアブラ         05.12.2 撮影
   
 コシアブラ〈漉し油/別名ゴンゼツ・ゴンゼツノキ〉(ウコギ科) 花期は7〜8月。
 樹脂を漉して金漆(ごんぜつ)というウルシのような塗料を作り、鉄のさび止めにしたことによる名。山地に生える高さ5〜20mになる落葉高木。葉は掌状複葉で小葉は5個。葉柄は8〜30pあり、葉身より長い。本年枝の先に長い柄のある散形花序を出し、黄緑色の小さな花を多数つる。果実は液果。直径4〜5oの球形で、10〜11月に紫黒色に熟す。
 

 秋吉台に多いコシアブラは、林を歩くと必ず目に入ってきますが、黄色になった葉が散り始めています。
                     【こんな時もありました】                    
                       05.11.21 撮影
                                 
                     【コシアブラの若い果実】                  
05.10.15 撮影

【こんな時も―花期のコシアブラ】
05.8.13 撮影

【こんな時も―花序に近づいて】
03.7.28 撮影

これまでで一番ましに撮れている画像です。
(目の前で咲いてくれないので・・・)

【イヌシデ】
05.12.2 撮影
    
 イヌシデ〈犬四手/別名シロシデ・ソネ・ソロ〉(カバノキ科) 花期は4〜5月。
 山野に生える高さ10〜15mになる落葉高木。雌雄同株。雑木林によく見られ、かつては薪炭用に利用された。樹皮は灰褐色で、白っぽい縞模様が目立つ。葉は互生し長さ4〜9pの卵形または狭卵形で、ふちには細かい重鋸歯がある。側脈は12〜15対。葉の展開と同時に開花する。雄花序は黄褐色で長さ5〜8p、前年枝から垂れ下がる。雌花序は本年枝の先端や短枝の先から垂れ下がる。果実は堅果。10月ごろ熟す。
 

                         【果穂を】 
05.12.2 撮影

「果穂は4〜12pで、半長卵形の葉状の果苞がややまばらにつく。
果苞は長さ1.5〜3p。
堅果は果苞の基部につき、長さ4〜5oの扁平な広卵形」


【こんな時もありました―花期のイヌシデ】
(4月14日の日記から)     05.4.14 撮影

                 
 12月2日(金) 雨のち曇り。
 風はほとんど吹いていないのに、木の葉が音もなく落ちていきます。
 赤や黄色の落葉樹の葉が散ってしまう日も間近と思うと、「早く、急がないと!」と、これといった意味もなく、気持ちが焦りました。