10月8日  イトススキ・フシグロ

  イトススキ     05.10.7 撮影
   
 イトススキ〈糸薄〉(イネ科) 花期は秋。
 ススキの狭葉の1変種。しばしば日当たりのよい山地や海岸近くなどに生える多年草。鑑賞のため庭に植え、また盆栽とする。根茎はススキと同様に短い節をなし、再三分岐して入り組み、大塊となる。茎は高さ60〜120pになり、直立し、束生する。葉はやや硬く、湾曲して先端は垂下し、幅3〜6o。
 
 昨年から探していたイトススキを見つけました。
 ここは林縁で、この株を撮った後、近くにたくさん生えていることが分かりました。
 草原で探していたから見つけられなかったのですね。

 つい先日、「S先生が『イトススキがあるよ』と言われたことがないから・・・」と、イトススキの存在を否定された“秋吉台のやまんば”さんも同行していて、「この細い葉ではバッタが作れないね」と、一緒に同定してくれました。
                         【花序を】                    
                        05.10.7 撮影
                                 
    
 「葉の幅が狭く5oくらいになり、花序の総も少数のものがイトススキである」

               【葉の幅を測ったら、一番太い所が6oでした】      
05.10.7 撮影

茎の大きさと比べてみてください。

【フシグロ】
05.10.7 撮影
 
 フシグロ〈節黒〉(ナデシコ科) 花期は8〜11月。
 低地から山地の日当たりのよい所に生える高さ30〜100pの2年草。茎は直立し、無毛で、節は暗紫色を帯びる。葉は披針形〜卵状披針形で、先は鋭形で、縁毛がある。茎頂や葉腋に白色の小さな花がつく。花弁の舷部は長さ2〜3oで、先が2裂する。
 
 9月28日に「いつ見ても開いた花がないのに果実をたくさんつけている」と書いたフシグロの花が、午後2時に咲いていました。
 これまで、昼前〜夕方、いつ見ても開いていなかったのですが、朝早い時間には咲いていたのかも知れません。それが日差しが弱くなったこのごろには午後でも開いているのでしょう。
 真夏の早朝に来てみるのを、来年の宿題にします。                    


                    【上の画像を拡大しました】 
05.10.7 撮影
                 
 10月も、もう中旬。朝露が乾くのに時間がかかるようになりました。
 日差しが強かったころに比べると、午前中に咲いて午後には閉じ始めるアイナエは開くのが遅まったし、日が差すとしぼみ始めていたオトギリソウの仲間・ツユクサ・ザクロソウは長い時間咲いています。