ヒメヒゴタイ〈姫平江帯〉(キク科) 花期は9〜11月。 山地の草原に生える高さ40〜150pの2年草。葉は互生し、広披針形または披針形で、下部の葉は羽状に深裂する。茎の上部で枝を分け、紅紫色の頭花が大型の散形状につく。花は球形で直径1.2〜1.6p。
10月2日、広島の友人が「白いヒメヒゴタイが」と、見つけてくれました。
花の数は少ないけれど、雨に濡れた白い蕾はきれいでした。
【5日後、真っ白な花が咲きました】
05.10.7 撮影
【上の画像を拡大しました】
05.10.7 撮影
10月9日、「もっときっちり撮りたい」と来てみたら、姿が見えません。
いくら探しても、折られた茎も、生えていた痕跡さえ見えないのです。
「あら、どうして?」と、深く考えないまま、ほかを散策後帰宅しました。
【コシオガマ】
05.10.9 撮影
コシオガマ〈小塩竃〉(ゴマノハグサ科) 花期は9〜10月。 日当たりのよい草地に生える高さ30〜60pの半寄生の1年草。全体にやわらかな腺毛が密生し、さわるとベタベタする。葉は対生し、三角状卵形で羽状に裂ける。裂片はさらに不規則に咲け、不ぞろいなとがった鋸歯がある。枝の上部の葉腋に淡紅紫色の唇形花を1個ずつつける。花の長さは2pほど。
昨年までなかった場所で、コシオガマが4〜5株咲いているのを見つけました。
4年前にコシオガマが咲いていたのに、翌日には抜かれて無くなった場所から直線距離で40〜50mの所です。
【上の画像を拡大しました】
05.10.9 撮影
淡い色が優しい感じでした。
【今年はコシオガマが賑やかです―毎年見ている場所の花】
05.10.2 撮影
【毎年見ている場所の花】
05.10.7 撮影
毎年細々と咲いてきたのに群生状態に。花の色が濃いめですし、こっちはたくましく見えます。
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10月9日(日) 夜、友人からメールが来ました。
[白いヒメヒゴタイがなくなっていました。誰かが抜いてしまったのでしょうか。楽しみにしていた
のに残念です。
たこさんはこれまでこのような思いを何度もされてきたのでしょうね。
今日は秋吉台の人出も多く、ススキやハギなど植物を手にしている人たちを結構見かけまし
た。悪気はないのでしょうが、止めてもらいたいですね。どうして野や山に咲いているものを
「キレイ」と思うだけにできないのでしょうか。悲しいことです。]
つぼみしか見られなかった友人に、咲いた画像を贈り、泣きました。
気になるのは、
ほかにきれいな花がたくさん咲いているのに、観光客があんな隅で咲いている小さな地味な花を取るでしょうか?それも折るのではなく根こそぎで、取った跡が分からないようにしてある。
標本目的? なら、かなり植物にくわしい人?
それと、友人からメールが来るまで、さほど気にしていなかった私。
いつの間にか慣れっこに・・・。
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