キクは外国にも認められた日本の国花であるが、実は土着の植物ではない。 原産地は中国で、平安時代前期に渡来したというのが今日では定説となっている。 そこで、栽培される中国生まれのキクを”イエギク”と呼び、 北方系のチョウセンノギクと南方系のシマカンギクが中国大陸の中部で交雑し イエギクが生じたと考えられるようになった。 リュウノウギク、イソギク、ハマギク、ヨメナなど、日本に野生しているキクの仲間を まとめて”ノギク”と呼ぶ。 − 「草と木と花の植物」 菊の話 −