イチョウシダ Asplenium ruta-muraria(チャセンシダ科 チャセンシダ属) 常緑性。
倒卵形で左右相称の裂片をイチョウの葉に見立てて、この名がある。 根茎は短くはい、直径約1.5mm。 葉柄は1.5-8cm、淡緑色、線形で早落性の鱗片と腺毛があり、翼はない。 葉身は円形、披針形、倒卵形、長さ2-7cm、
2回羽状分岐であるが、小さい葉は単羽状。 裂片は菱形か倒卵形で、ほぼ左右相称、基部はくさび形、先端は円頭〜鋭頭、
外縁は鋸歯のあることが多い。 葉質は厚く、ややかたく、下面は淡色、脈ははっきりしない。 胞子嚢群は長さ1-3mm、数個が裂片の中央に集まる傾向があり、 包膜は半透明、辺縁は裂ける。 北海道〜九州の各地の石灰岩地で、林中またはやや裸出した岩隙に生じる。
珍しい上に面白い形が好まれて採取され、絶滅したのではないかと推定される所も多い。
− 「日本の野生植物 シダ」 − 「レッドデータブック山口」では『絶滅危惧TA類』
【A倒卵形で左右相称の裂片をイチョウの葉に見立てて、この名がある】
18.6.21 撮影
【Aを拡大しました − 2回羽状分岐であるが、小さい葉は単羽状】
18.6.21 撮影
【Aを拡大しました − 外縁は鋸歯のあることが多い】
18.6.21 撮影
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