ハナイバナ Bothriospemum zeylanicum〈葉内花〉(ムラサキ科 ハナイバナ属) 花期は1〜12月。
道ばたや畑で普通に見られる一年草または越年草で、きわめて変化が多い。
越年草の生活形をとる個体はロゼット状の根出葉があり、
茎は基部でさかんに分枝して平面的に広がり、長さ30cmに達するが、
一年草の生活形の個体は根出葉がなく、
茎は基部から直立して中部で分枝し、枝は斜上して高さ6cmほどになる。
枝は細く上向きの圧毛がある。
根出葉と最下部の茎葉はさじ形で長さ0.8-4cm、幅058-1.5cm、
縁は波打ち、長い葉柄があるが、茎葉はほとんど無柄で楕円形、
長さ0.5-2.5cm、鈍頭、上部は次第に小さくなって茎の先までつき、
両面に粗い毛があり、上面の毛の基部はやや白色盤状に肥厚する。
花期は3〜12月。
花は上部の葉腋につき、花柄は花時0.5-1mm、果時2-3.5mm。
花冠は淡青紫色で径2-3mm、
喉部の付属体は花冠と同色で円形、やや凹頭。
北海道〜琉球・小笠原諸島、東アジア・東南アジア・南アジアに分布する。
和名の意味は葉の間に花がある(葉内花)ためという説と、
葉の縁が波打つ様子がしおれているように見えること(葉萎え花)に由来する
という説がある。
− 改訂新版「日本の野生植物5」 −
【@を拡大しました − 一年草の生活形の個体は根出葉がなく】
18.11.28 撮影
「茎は基部から直立して中部で分枝し」
【A枝は斜上して高さ6cmほどになる】
18.11.28 撮影
【Aを拡大しました − 花は上部の葉腋につき、花柄は花時0.5-1mm、果時2-3.5mm】
18.11.28 撮影
【B花冠は淡青紫色で径2-3mm】
18.11.28 撮影
【Bを拡大しました −喉部の付属体は花冠と同色で円形、やや凹頭。 】
18.11.28 撮影
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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