ハダカホオズキ Tubocapsicum anomalum〈裸酸漿〉
(ナス科 ハダカホオズキ属) 花期は8〜9月。 山地の林縁などに生える高さ60-90cmの多年草。 葉は卵状長楕円形または長楕円形で長さ8-18cm、 先はとがり、下部は狭まって短い柄となる。 無毛で質は薄い。
葉腋から2〜4個の花柄が下がり、下向きに花をつける。
花冠は淡黄色で直径8mmほど、先は5裂し、裂片は反り返る。
液果は球形で直径7-10mm、赤く熟す。
【@を拡大しました − もう青い果実もいっぱい。開花して半月は経っています】
17.8.31 撮影
【A葉腋から2〜4個の花柄が下がり、下向きに花をつける】
17.8.31 撮影
【Aを拡大しました − 花冠は淡黄色で直径8mmほど】
17.8.31 撮影
【B先は5裂し、裂片は反り返る】
17.8.31 撮影
【C − Bを下から覗き込んで − 先は5裂し、裂片は反り返る】
17.8.31 撮影
* * * * * * *
一昨年・昨年と見ていた別の林縁の1株を見に来たらその個体は消えていましたが、
道を隔てて数メートルの所に2個体確認しました。
【Dこちらは小さな株】
17.9.1 撮影
【Dこちらは2年は生きてきた感じ】
17.8.1 撮影
ハダカホオズキを十数年見てきましたが、
辺り一面覆い尽くすように現れた大きな群落は数年で完全に消えてしまい、小さな1個体さえ見えません。
たくさん果実をつけるのに、そのタネから新しい個体が発生しないのです。
それに対して、
散在状態で見てきた場所では、同一個体と確認していませんが、何年も続けて生育しています。
以下は私の推論です。
ハダカホオズキは、長年生き続ける多年草ではなく、3〜4年の短命な多年草で、
(今回の大株が来年生きているのか、来年、必ず確認します)
開発された土地に群生するももの、3〜4年で完全に消えてしまい1個体も確認できないのは、
嫌地現象を起こすからではないでしょうか。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
|