2016年 1月29日  エゾニガクサ − 昨年7月撮影の画像を整理していて


エゾニガクサの日記は2010年7月23日が最後。 あれから花が見られなくなったからです。

初めて見つけたのは2003年9月8日、以来毎年数株、多い年には十数株が咲いてきました。
それが、2011年に哀れな花の姿を撮ったきり、ずっと花が咲かなくなったのですが、
生育場所を教えていた数人の一人が、他県の女性に頼まれて案内した時期とちょうど重なるのです。
友人は、その県外人が希少種の最後の1本を自分が取ったと自慢する輩ということを知らず、案内したのです。


【@花の跡を見たのは、これが最後 − 2011年】
11.9.22 撮影

          エゾニガクサ Teucrium veronicoides〈蝦夷苦草/別名ヒメニガクサ〉
                                  (シソ科 ニガクサ属) 花期は6〜8月。
        山地にややまれに生える多年草。
        茎は高さ20-30cmで直立し、長さ1-2mmの開出する毛が多い。
        葉は長さ2.5-4cmの卵形〜広卵形で、先はややとがり、
        基部はやや広いくさび形、ときにやや浅心形となり、1-2cmの柄がある。
        花穂は長さ3〜5cm、ごくまばらに一方向に偏って、淡紅色の花をつける。
        萼は長さ3mm内外で、一面に腺毛がある。
        花冠は1唇状で長さ8-10mm、雄しべは4本で、湾曲して花外に突き出す。
        [山口県絶滅危惧TA類]


【A個体数が激減 − 2012年】
12.7.29 撮影
                                 
【B2013年】
13.8.6 撮影

【C − Bがここまで行ったのですが】
13.8.23 撮影

【Cを拡大しました − 花芽はつきませんでした】
13.8.23 撮影

【D昨年確認できたのは1個体だけでしたが】
15.7.25 撮影

【Dを拡大しました − この個体は、次に来た時には消えていました】
15.7.25 撮影

【Dを拡大しました − 寝そべって、ササの中の「これは」と思う葉を撮ったのです】
15.7.25 撮影

無くなったこの個体以外は、すべてヤマハッカの苗でした。

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昨年撮ったままの画像の整理は、今日、7月撮影のフォルダー『07月』がからになり削除しました。
あと残っている未処理画像が入っているフォルダーは、『08月』・『09月』・『10月』で、
現在、『08月』の点検を2/3済ませ、
Dドライブの空き領域は、昨日『403 GB』だったのが、『443 GB』。

昨年が、それまでと比べものにならないほど未処理画像が多いのは、
現在のカメラで撮っていない植物を撮り直そうと、観察会が無い夏の間に頑張ったからで、
撮ったままが最も多いのが『09月』で、
ファイル数:4422、 ディスク上のサイズ:61.3 GB。
これを一枚一枚点検して、必要な画像を処理して、名前を付けて保存。
気が遠くなりそう…。


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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