2016年 3月1日  アゼガヤ − 昨年9月の画像で


昨年撮ったまま保存していた画像を今年1〜2月に整理した中に、何か分からないイネ科があり、
時間がかかりましたが一つずつ同定していき、最後まで残ったのが、見つけていなかったアゼガヤと判明しました。
花番号は、2005年に見ただけで見つからなイネ科、サヤヌカグサの番号を使おうと決めていましたが、
日記を見直したところ、サヤヌカグサに間違いないので思い直し、カミルレの花番号『0806』を使うことにしました。


【@アゼガヤ、高さ60cmほどです − 「秋吉台国定公園の高等植物」にはありません】
15.9.15 撮影

          アゼガヤ Leptochloa chinensis〈畦茅〉(イネ科 アゼガヤ属) 花期は 8〜10月。
        田の畦や溝のふちなどの湿ったところに生える高さ30-70cmの1年草。
        葉は長さ7-15cm、幅3-8mmの線形で緑白色を帯び、2つ折れになる。
        花序は長さ15-40cm。
        花序の枝は開出し、赤紫色を帯びた小穂が片側にかたよって2列に並ぶ。
        小穂は長さ2.5-3mmで、短い柄があり、5〜7個の小花がつく。
        苞穎は長さ0.7-1.5mmの広被針形で先端はとがる。
        小花の外花穎は膜質で長さ1-1.2mm。
        芒はなく、表面には短い伏毛が散生する。

【@を拡大しました − 長登の湿り気の多い草地のあちこちにありました】
15.9.15 撮影
                                 
【A花序の枝は開出し
15.9.15 撮影

【Aを拡大しました −赤紫色を帯びた小穂が片側にかたよって2列に並ぶ
15.9.15 撮影

【Aを拡大しました − 小穂は長さ2.5-3mmで、短い柄があり、5〜7個の小花がつく
15.9.15 撮影

【B別の花序を】
15.9.15 撮影

【Bを拡大しました】
15.9.15 撮影

【Bを拡大しました − 小花に芒はなく、表面には短い伏毛が散生する
15.9.15 撮影

           日記に書くつもりで撮影していなかったため、細かい特徴は撮っていませんが、
           アゼガヤで間違いないと思っています。細部を撮るのを今年の宿題にします。
 

サヤヌカグサがあった湿地は、2005年の撮影後にすべて刈られて、翌年からは見られなくなり、
現在は、カサスゲ・キショウブ・ハッカが群生しています。
昨年、ほかの湿地を探し回っても見つけられませんでしたが、いつか見つかるかもしれません。
「秋吉台国定公園の高等植物」には、サヤヌカグサは『水湿地にやや普通』。
「山口県産高等植物目録」では、サヤヌカグサは『湿地に普通』、アゼガヤは『やや稀』とあります。

※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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