アゼガヤ Leptochloa chinensis〈畦茅〉(イネ科 アゼガヤ属) 花期は 8〜10月。
田の畦や溝のふちなどの湿ったところに生える高さ30-70cmの1年草。
葉は長さ7-15cm、幅3-8mmの線形で緑白色を帯び、2つ折れになる。
花序は長さ15-40cm。
花序の枝は開出し、赤紫色を帯びた小穂が片側にかたよって2列に並ぶ。
小穂は長さ2.5-3mmで、短い柄があり、5〜7個の小花がつく。
苞穎は長さ0.7-1.5mmの広被針形で先端はとがる。
小花の外花穎は膜質で長さ1-1.2mm。
芒はなく、表面には短い伏毛が散生する。
【@を拡大しました − 長登の湿り気の多い草地のあちこちにありました】
15.9.15 撮影
【A花序の枝は開出し】
15.9.15 撮影
【Aを拡大しました −赤紫色を帯びた小穂が片側にかたよって2列に並ぶ】
15.9.15 撮影
【Aを拡大しました − 小穂は長さ2.5-3mmで、短い柄があり、5〜7個の小花がつく】
15.9.15 撮影
【B別の花序を】
15.9.15 撮影
【Bを拡大しました】
15.9.15 撮影
【Bを拡大しました − 小花に芒はなく、表面には短い伏毛が散生する】
15.9.15 撮影
日記に書くつもりで撮影していなかったため、細かい特徴は撮っていませんが、
アゼガヤで間違いないと思っています。細部を撮るのを今年の宿題にします。
サヤヌカグサがあった湿地は、2005年の撮影後にすべて刈られて、翌年からは見られなくなり、
現在は、カサスゲ・キショウブ・ハッカが群生しています。
昨年、ほかの湿地を探し回っても見つけられませんでしたが、いつか見つかるかもしれません。
「秋吉台国定公園の高等植物」には、サヤヌカグサは『水湿地にやや普通』。
「山口県産高等植物目録」では、サヤヌカグサは『湿地に普通』、アゼガヤは『やや稀』とあります。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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