2015年 12月12日  アワコガネギク - その3



【①今年の新種発見で一番嬉しかったアワコガネギクは、今】
15.12.12 撮影

         アワコガネギク Chrysanthemum.boreale〈泡黄金菊/別名キクタニギク〉
                                   (キク科 キク属) 花期は 10~11月。
        黄色い小さな花が密集して咲く様子を泡に例えたもの。
        別名は菊渓菊で、京都北山の菊渓にちなむ。
        山麓のやや乾いた崖などに生える高さ1-1.5mの多年草。
        茎は叢生し、上部には白い軟毛が多い。
        葉は長さ5-7cmの広卵形で羽状に深裂し、裂片の先はとがる。
        頭花は黃色で直径約1.5cm。
        総苞は長さ約4mm。
        総苞片は3~4列に並び、外片は線形または狭長楕円形。
        分布:本州(岩手県~近畿地方)・九州(北部)

【②地上部はほとんど枯れていますが、この色をシマカンギクでは見たことがありません】
15.12.12 撮影
                                 
【②を拡大しました - 葉が薄くやわらかく、『泡黄金菊』は葉から付けられたのかと思うくらい】
15.12.12 撮影

【③「地上部が冬枯れすると、元の株の根元から芽のようなものがでて、新しい株になります」
15.12.12 撮影

【④これも株の根元から出ています】
15.12.12 撮影


* * * * * おまけ* * * * *

【⑤サンシュユ(植栽品)の赤い実がきれいでした - 長登銅山跡で】
15.12.12 撮影

 サンシュユ Cornus officinalis〈山茱萸/別名ハルコガネバナ・アキサンゴ〉
                             (ミズキ科 ミズキ属) 花期は 3月。
       

【⑥】
15.12.12 撮影

【⑦キクラゲが - 枯れた枝か別の蔓なのか?】
15.12.12 撮影

【⑦を拡大しました】
15.12.12 撮影

* * * * * * * * * *

10月23日、キク属が専門の研究者、Sさんが、染色体数を調べようと、根が付いた生体を1本採られ、
専門機関に送られました。

- Sさんからのメール -
 「根が着いたので染色体は春にみることになりました。
  まあキクタニギク(アワコガネギク)で間違いないとのことでした。
  花も送ったのですが、実がついてなかったそうです。 
  菊は自家不和合なので、一株では種ができません」

 「菊は多様なので、自家不和合でない株も稀にありますし、
  実は種子も少しはできることがあるようです」。


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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