2015年 12月14日  ミチタネツケバナ・ヤマツツジ


春の草花の帰化植物には、セイヨウタンポポ・コハコベなど、1年中開花していたり、
オランダミミナグサ・ヒメオドリコソウなどのように晩秋に開花のものが多くなっています。


【@ミチタネツケバナ・フラサバソウは、今年も1月に入って開花してきましたが…】
15.1.20 撮影

          ミチタネツケバナ Cardamine hirsuta〈道種漬花〉
                            (アブラナ科 タネツケバナ属) 花期は1〜5月。
         道ばた、芝生、庭園などに群生するヨーロッパ〜東アジア原産の2年草。
         茎は直立し、高さ3-30cm、無毛。
         根生葉はロゼットを作り、羽状に全裂し、
         側裂片は3〜5対、基部はくさび形で柄があり、
         頂裂片が側裂片よりやや大きく、花時にも残存する。
         茎葉は少なく0〜2個、裂片は根生葉のそれより細くなる。
         葉の表面と葉柄は有毛。
         花は総状花序につき、白色。
         花弁は4個、長さ2-3mm、萼片より長い。
         雄しべは4本、葯は黄色。
         長角果は直立し、線形、広隔膜方向にやや扁平、長さ1-2cm。

【A今日、複数株のミチタネツケバナが開花していました】
15.12.14 撮影
                                 
【Aを拡大しました】
15.12.14 撮影

* * * * * * * * * *

【B今日、ヤマツツジがたくさん咲いていました − ヒトツバ・ネジキ・ナナミノキが多い山で】
15.12.14 撮影

      ヤマツツジ Rhododendron kaempferi〈山躑躅〉(ツツジ科 ツツジ属) 花期は4〜7月。
    丘陵〜山地の林内、林縁、草原などに生える高さ1〜3mになる半常緑低木。
    葉は互生。
    春に出て秋に落葉する春葉と、夏から秋に出る夏葉があり、
    夏葉の多くは越冬する。
    春葉の葉身は長さ3〜5cmの楕円形または卵状楕円形。先はとがり、基部はくさび形、
    両面に褐色の伏毛があり、特に裏面の脈上には扁平な毛が密生する。
    枝先に朱色花を2〜3個つける。
    花冠は直径4〜5cmの漏斗型で、5裂する。
    花筒の内面は有毛。
    雄しべは5個。花糸の下半部に粒状の毛がある。
    花柱は無毛、子房には白い長毛が密生する。
    山口県と広島県に分布するヒメヤマツツジは、葉や花が小形で、花筒が長い。

【Cここでは今、花盛り − ヤマツツジの今年の開花確認は4月15日でしたが】
15.12.14 撮影


12月というのに今日も上着を脱ぐ暖かさで、ミチタネツケバナが咲き、続く山でヤマツツジが咲き、
早春に開花を確認する楽しみがどんどん減り、あと、フラサバソウがどうなるのか…。
来年1月1日の『昨年から引き続き咲いている花』は、一体何種になるのか。


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

次ページ

TOP