ゼニバアオイ〈銭葉葵〉 花期は6〜7月。
道ばたや荒れ地に見られる帰化植物で、ユーラシア大陸原産の2年草。葉の形を銭に見立てたものという。茎は地表をはい、長さ50pになる。葉は円形〜腎形で浅く5〜7裂し、短毛がある。フユアオイのような小さな花をつける。花の柄は長くて、果時には1〜2pになる。果実は直径5〜6o、12〜15の分果に分かれ、分果の背面は毛におおわれるなどが特徴。(*フユアオイの花:葉柄のもとに、短い柄のある直径8oほどの花が数個ずつ集まってつく。花弁は5個で白色または淡紅紫色、先がくぼむ。)
この植物の同定には、茎の下方の様子・花弁の先の形・果実の分果の数が必要でした。
猛烈な雷雨。秋吉台に向かいながら、何度か「今日はやめようか・・・」と思いましたが、車から降りた10時50分には小雨に。歩いてここに着いた11時20分には、傘がいりませんでした。
【上の画像を拡大しました】
「花弁は5個で白色または淡紅紫色、先がくぼむ」
ビショビショなのに、開いた花がいくつかありました。花弁の先はくぼんでいました。
【茎の下方は】
05.7.2 撮影
「茎は地表をはい、長さ50pになる」
左の画像が1株で、中心からの長さが50pほど。
株は根元で20本くらいに分かれて、はっていて、群生と思ったのに全部で10数株です。
【果実と果柄は】
05.7.2 撮影
「花の柄は長くて、果時には1〜2pになる」
長さは見えますが、果実は水にしっかりおおわれ、「分果が多そう」しか分かりません。
【葉柄と果柄の長さは―持って帰った1枝】
05.7.2 撮影
この葉柄は7.5p、一番長い果柄は2p。
(ハイアオイの果柄は、図鑑の写真では、葉柄の長さの1割ほど)
【果実の分果は14個】
05.7.2 撮影
「果実は直径5〜6o、12〜15の分果に分かれ、分果の背面は毛におおわれる」
(ハイアオイとフユアオイの分果は「10個ほど」)
7月1日の日記を見た友人が「ゼニバアオイかも知れませんね」と、メールをくれました。
ゼニバアオイの画像と記述の両方が揃った手持ちの図鑑は1冊で、「花は紅紫色を帯び、直径約2p」とあり、直径1p弱の花とは違うと、ゼニバアオイは最初の段階ではずしていたのですが・・・。
葉・花・分果の図がある検索図鑑に、花弁の先・果柄の長さ・分果の数の記述がありました。
友人の一言に感謝。
花番号900は難産でしたが、901はあっさりとキツネガヤ。
頑張って、2年かけて、1000を目指そうかしら・・・。
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