2014年 5月11日  ユズリハ



秋吉台に多いユズリハの雄株・雌株を同じ場所、家族旅行村で撮ってみたところ、
雄花が満開になって約20日後に雌花が満開状態になっているのが分かりました。


【@雄株です − ユズリハは雄花が先に開花してきました】
14.4.22 撮影

        ユズリハ D.macropodum〈譲葉〉(ユズリハ科 ユズリハ属) 花期は4〜5月。
       新葉が開いてからあとを譲るように古い葉が落ちることからこの名がある。
      山地に生える高さ10mになる常緑高木。雌雄異株。
      葉は互生。枝先に集まってつく。
      葉身は長さ8-20cmの長楕円形〜倒披針形で、先は短くとがり、ふちは全縁。
      革質で両面とも無毛。表面は光沢があり、裏面は白色を帯びる。
      前年枝の葉腋から長さ4-12cmの総状花序を出す。
      雄花は花弁も萼片もなく、雄しべが6〜12個ある。
      花糸は離生し、褐紫色の葯が目立つ。
      雌花の萼片は小さいかまたはない。
      子房は長さ1-2mmの狭卵形。柱頭は褐紫色で、2〜4個が外側に反り返る。
      果実は核果。
      長さ8-9mmの卵状楕円形で、11〜12月に藍黒色に熟し、表面は粉をふく。
      


【A新葉が開いてからあとを譲るように古い葉が落ちる
14.4.22 撮影
                                 
【B前年枝の葉腋から長さ4-12cmの総状花序を出す
14.4.22 撮影

【Bを拡大しました −  雄花は花弁も萼片もなく、雄しべが6〜12個ある
14.4.22 撮影

【C花糸は離生し、褐紫色の葯が目立つ
14.4.22 撮影

【Cを拡大しました】
14.4.22 撮影

【Dここから雌株を − 雌花は近寄らないと咲いているか確認できない、地味な花です】
14.5.10 撮影

【Dを拡大しました − 「おっと、遅すぎたか?」と来たところ、ちょうど満開状態でした】
14.5.10 撮影

【E雌花の萼片は小さいかまたはない
14.5.10 撮影

【Eを拡大しました − 柱頭は褐紫色で、2〜4個が外側に反り返る
14.5.10 撮影

【Eを拡大しました − 子房は長さ1-2mmの狭卵形
14.5.10 撮影

雌雄同株なら、自家受粉を避けるために雄花が咲き終わってから雌花が咲くことを理解できますが、
ユズリハは雌雄異株なのに、なぜ、雄花と雌花をこれほどずらして咲かせるのでしょう?


※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。

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