ユリノキ〈百合の木/別名ハンテンボク、チューリップ・ツリー〉
(モクレン科 ユリノキ属) 花期は 5〜6月。
モクレン科はモクレン属とユリノキ属に分けられる。
ユリノキ属は2種よりなり、日本には自生しない。
シナユリノキは、中国とベトナム北部に自生する。
ユリノキは、北アメリカ東部原産の落葉高木で、明治時代初期に移入された。
公園樹または街路樹として日本に広く植えられており、
高さ30m、胸高直径1mに達する。
原産地では50mを超えることもあるという。
葉は4ないし6浅裂し、先は切形でふつう少し切れ込んだ形にくぼみ、
長さ10-15cm、無毛、長い葉柄をもつ。
5〜6月、枝の先に径5-6cmの花をつける。
花被は萼と花冠に明らかに分かれ、
萼片は3枚、長楕円形で緑色を帯び、反曲する。
花弁は6枚、卵状楕円形で直立ないし斜上し、緑黄色で下部は橙色を帯びる。
雄蕊は20〜50、輪生し、順次脱落する。
花糸は短く、葯は外向する。
雌蕊は60〜100。
翼果は扁平、狭楕円形、長さ2.5-3.5cmになり、中に1〜2個の種子を入れる。
北アメリカ東部から中部にかけて自生する。
− 改訂新版「日本の野生植物1」 −
【@を拡大しました − いくつか、花が確認できました】
19.6.12 撮影
【A高さ30mi以上の株が5〜6本、その子らしいものも群生していました】
19.6.12 撮影
【B5〜6月、枝の先に径5-6cmの花をつける】
19.6.12 撮影
【C葉は4ないし6浅裂し、先は切形でふつう少し切れ込んだ形にくぼみ】
19.6.12 撮影
【Cを拡大しました − 先は切形でふつう少し切れ込んだ形にくぼみ、無毛、長い葉柄をもつ】
19.6.12 撮影
【Dよく見ると、若い果実も多くついています】
19.6.12 撮影
【Dを拡大しました − 花被は萼と花冠に明らかに分かれ、萼片は3枚、反曲する】
19.6.12 撮影
「花弁は6枚、卵状楕円形で直立ないし斜上し、緑黄色で下部は橙色を帯びる」
私もよく歩いている県道のわきで、見上げたら、大きくて独特の形の葉が見えたはずなのに、
同じ町内に居住の知人も植物には関心が深いのに、このたび初めて気がついたそうです。
来年、目の前で咲いている花を撮るのが楽しみです。
ユリノキについた花番号は、『1548』。
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名を書いています。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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