ヤツデ〈八手/別名テングノハウチワ〉(ウコギ科 ヤツデ属) 花期は11〜12月。 暖地の海岸から林内に生える高さ1〜3mの常緑低木。雌雄同株。 葉は互生。枝先に集まってつく。葉身は直径20〜40cmと大きく、掌状に深く7〜9裂し、 裂片のふちには粗い鋸歯がある。質は厚くて光沢がある。
枝先に直径2〜3cmの球形の散形花序を円錐状に多数つける。
上部の花序には両性花、下部の花序には雄花がつく。
花は白色で直径約5mm、花弁・雄しべ・花柱は5個。
【上部の花序には両性花、下部の花序には雄花がつく】
11.12.15 撮影
この段階では、花序の枝の一番先だけが雌花で、ほかは雄花です。
【雄花が咲いている花序】
11.12.15 撮影
【上の画像を拡大しました】
11.12.15 撮影
「花弁・雄しべ・花柱は5個。葯は白色」
【雌花が咲いている花序 − 両性花】
11.12.15 撮影
「両性花は雄しべ先熟で、雌しべが成熟する前に
雄しべが花粉を散らし、自家受粉を避けている」
「初め雄花だった両性花が雌花に変わった状態」ということですね。
【上の画像を拡大しました】
11.12.15 撮影
* * * * *雄花だった花序のその後を見てきました * * * * *
【花盛りだった雄花の花序が】
11.12.20 撮影
【上の画像を拡大しました − 雌花に変化していく段階でした(雄花序でなく、これも両性花だった】
11.12.20 撮影
例年、枝にたくさん果実がついているのを見ているので、「今の雄花が全て雄花序とは思えない」と、確かめてきました。
これで、「花盛りの頃に雄花序に見えるものには、後に雌花に変わる両性花の花序が多い」ということが、分かりました。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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