12月21日 ヤツデ


枝先に直径2〜3cmの球形の散形花序を円錐状に多数つける
   11.12.15 撮影
   
     ヤツデ〈八手/別名テングノハウチワ〉(ウコギ科 ヤツデ属) 花期は11〜12月。
   暖地の海岸から林内に生える高さ1〜3mの常緑低木。雌雄同株。
   葉は互生。枝先に集まってつく。葉身は直径20〜40cmと大きく、掌状に深く7〜9裂し、
   裂片のふちには粗い鋸歯がある。質は厚くて光沢がある。
   枝先に直径2〜3cmの球形の散形花序を円錐状に多数つける。
   上部の花序には両性花、下部の花序には雄花がつく。
   花は白色で直径約5mm、花弁・雄しべ・花柱は5個。

           上部の花序には両性花、下部の花序には雄花がつく
                           11.12.15 撮影
          この段階では、花序の枝の一番先だけが雌花で、ほかは雄花です。

                       【雄花が咲いている花序】
                           11.12.15 撮影
                       【上の画像を拡大しました】
                         11.12.15 撮影
                  「花弁・雄しべ・花柱は5個。葯は白色」

                 【雌花が咲いている花序 − 両性花】
                         11.12.15 撮影
             「両性花は雄しべ先熟で、雌しべが成熟する前に
             雄しべが花粉を散らし、自家受粉を避けている」

            「初め雄花だった両性花が雌花に変わった状態」ということですね。

                        【上の画像を拡大しました】
                         11.12.15 撮影
                                                     
               * * * * *雄花だった花序のその後を見てきました * * * * *

                    【花盛りだった雄花の花序が】
                         11.12.20 撮影
 
【上の画像を拡大しました − 雌花に変化していく段階でした(雄花序でなく、これも両性花だった】
                          11.12.20 撮影

例年、枝にたくさん果実がついているのを見ているので、「今の雄花が全て雄花序とは思えない」と、確かめてきました。

これで、「花盛りの頃に雄花序に見えるものには、後に雌花に変わる両性花の花序が多い」ということが、分かりました。

※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。