ヤマウルシ〈山漆〉(ウルシ科) 花期は5〜6月。
山地〜丘陵に生える高さ3〜8mになる落葉低木。雌雄別株。黄緑色の葉は互生。長さ20〜40pの奇数羽状複葉で、小葉は6〜8対。葉軸は赤褐色を帯び、軟毛が密生する。小葉は卵形または楕円形で、先は急にとがる。成木の葉は全縁または1〜2個の歯牙がある。幼木の葉は大きな鋸歯が目立つ。両面とも短毛があり、裏面の脈上には特に多い。葉腋に黄緑色の小さな花を円錐状に多数つける。果実は核果。直径5〜6oの扁球形で、9〜10月に褐色に熟す。
ヤマウルシは林を歩くとよく目につきます。
【こんな時もありました】
05.5.19 撮影
「樹液に触れるとかぶれる。若葉のころは葉が傷つきやすいので特に注意が必要」
秋の紅葉が美しい木ですが、若葉のころもよく目立ちます。
【花序を拡大しました―これは雄花序】
05.5.22 撮影
【ハゼノキ】
05.11.16 撮影
ハゼノキ〈黄櫨/別名ハゼ・リュウキュウハゼ・ロウノキ〉(ウルシ科) 花期は5〜6月。
山野に生える高さ7〜10mになる落葉高木。雌雄別株。葉は互生。長さ20〜30pの奇数羽状複葉で、小葉は4〜6対あり、広披針形で先は長くとがる。全縁で両面とも無毛、裏面は白っぽい。花序は葉と同時に展開し、黄緑色の小さな花を円錐状に多数つける。果実は核果。直径9〜13oの扁球形で、9〜10月に淡褐色に熟す。
ハゼノキは、枝を多く出して高くなっているので、紅葉の時期は特に目立ちます。
【ハゼノキの果実】
05.11.16 撮影
「扁球形で少し扁平。表面は無毛、光沢がある。
果皮からロウをとる。ひどくはかぶれない」
【こんな時もありました】
05.5.22 撮影
「ヤマウルシやヤマハゼは葉に毛があるが、ハゼノキは無毛。
慣れると手ざわりでも確かめられる」
あまりかぶれないといっても、手ざわりで区別するには勇気がいりますよね。
まだ見つけていないヤマハゼは、
「ヤマウルシに似ているが葉がほっそりしていて、幼木でも全縁。小葉は4〜7対で、両面に毛が散生し裏面が緑白色。葉軸の上面に開出した褐色の毛が多い」。
ヤマハゼを探すのを来年の宿題にします。
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