11月16日  ヤマウルシ・ハゼノキ(ウルシ科)

   ヤマウルシ      05.11.13 撮影
   
 ヤマウルシ〈山漆〉(ウルシ科) 花期は5〜6月。
 山地〜丘陵に生える高さ3〜8mになる落葉低木。雌雄別株。黄緑色の葉は互生。長さ20〜40pの奇数羽状複葉で、小葉は6〜8対。葉軸は赤褐色を帯び、軟毛が密生する。小葉は卵形または楕円形で、先は急にとがる。成木の葉は全縁または1〜2個の歯牙がある。幼木の葉は大きな鋸歯が目立つ。両面とも短毛があり、裏面の脈上には特に多い。葉腋に黄緑色の小さな花を円錐状に多数つける。果実は核果。直径5〜6oの扁球形で、9〜10月に褐色に熟す。
 

 ヤマウルシは林を歩くとよく目につきます。
 
                    【こんな時もありました】                    
                        05.5.19 撮影
                                 
「樹液に触れるとかぶれる。若葉のころは葉が傷つきやすいので特に注意が必要」
秋の紅葉が美しい木ですが、若葉のころもよく目立ちます。

               【花序を拡大しました―これは雄花序】              
05.5.22 撮影

【ハゼノキ】
05.11.16 撮影
 
 ハゼノキ〈黄櫨/別名ハゼ・リュウキュウハゼ・ロウノキ〉(ウルシ科) 花期は5〜6月。
 山野に生える高さ7〜10mになる落葉高木。雌雄別株。葉は互生。長さ20〜30pの奇数羽状複葉で、小葉は4〜6対あり、広披針形で先は長くとがる。全縁で両面とも無毛、裏面は白っぽい。花序は葉と同時に展開し、黄緑色の小さな花を円錐状に多数つける。果実は核果。直径9〜13oの扁球形で、9〜10月に淡褐色に熟す。
 

 ハゼノキは、枝を多く出して高くなっているので、紅葉の時期は特に目立ちます。

                    【ハゼノキの果実】 
05.11.16 撮影

「扁球形で少し扁平。表面は無毛、光沢がある。
果皮からロウをとる。ひどくはかぶれない」

【こんな時もありました】
05.5.22 撮影

「ヤマウルシやヤマハゼは葉に毛があるが、ハゼノキは無毛。
慣れると手ざわりでも確かめられる」


あまりかぶれないといっても、手ざわりで区別するには勇気がいりますよね。
                 
まだ見つけていないヤマハゼは、
「ヤマウルシに似ているが葉がほっそりしていて、幼木でも全縁。小葉は4〜7対で、両面に毛が散生し裏面が緑白色。葉軸の上面に開出した褐色の毛が多い」。 

 ヤマハゼを探すのを来年の宿題にします。