ヤマトキソウ Pogonia minor〈山朱鷺草〉(ラン科 トキソウ属) 花期は5〜6月。 冷温帯の日当たりのよい草地に生える。 横走する根から不定芽が生じる。 茎は高さ10-20cm、茎の中央より少し上に1葉をつける。 葉はやや厚く肉質、長楕円形、長さ3-7cm、幅4-12mm、 基部は狭まり茎に沿って流れる。
6〜8月、茎頂に上を向いた1花をつけるが、ほとんど開かず淡紅色。 背萼片は線状被針形、側萼片も同形、ともに長さ12mm。 側花弁は萼片と同長であるが、幅が広い。 唇弁は長楕円形、萼片や側花弁より少し短く、3裂し、 側裂片は小型、中裂片の表面に肉質突起が密生する。 蕊柱は長さ5mm。 葯は四角状球形で白色。 北海道・本州・四国・九州、朝鮮半島・台湾・中国南部に分布する。 花がまったく白色のものはシロバナヤマトキソウf.pallescens(Nakai)Okuyama と呼ばれる。 − 改訂新版「日本の野生植物 1」 −
[山口県絶滅危惧TA類]
【@を拡大しました −茎頂に上を向いた1花をつけるが、ほとんど開かず淡紅色 】
22.6.5 撮影
【A6月10日の動画撮影用に探し回って見つけた個体】
22.6 .9 撮影
【B山口県絶滅危惧TA類】
22.6. 9 撮影
個体数が最近、激減したと感じています。
ヤマトキソウも環境の悪化によるのではなく、盗掘によるものと私は感じていますが、
秋吉台に訪れ続けてこられた皆さんは、どう感じられていますか?
※ 2013年10月から、DNA分類体系準拠の新科名にして、
学名は、改訂新版「日本の野生植物 1〜5」 によります。
※ 日記の花期は、私が秋吉台で調べてきたものを使用しています。
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